門司の夜3
加奈子さんとの再会(?)を終え、後はライブが始まるまで
岩沢さんたちとちびりちびり泡盛を飲む。
いつしか座敷も含めて客席は満杯である。
でも若いギャルが多いが…。
会話を聞いていると、どうも地元のダイビングショップのオーナーさんと
そのごひいきのお客さんたちらしく、加奈子さんのライブが目的ということではなさそうだ。
でも、この人たちがライブを一番盛り上げてくれたからまあ、良かった。
その一方、店の常連客も次々やってくる。
岩沢さんはほんと、店の常連のようで次から次へと常連客と挨拶を交わしている。
そのひとりで、30歳くらいの男性がラフなかっこうで店に来た。
「おお、嗚呼」ってな会話をしているようだが、
「ポンコツさん、この人会ったことあるでしょ? 島思いで…。今年の正月ですよ」
自分はすぐ記憶がよみがえった。
「あっ! 正月に寿司を作ってくれた方ですね! まさかここで再会するとは…」
【カウンターで寿司ネタをしこんでいる男性は、話を聞いていると福岡から来ている常連さんのようだ。
(岩沢さんはこの人を存じているそうだ)】
と俺の1月のブログに記述があるなあ…、この人だ。
でも、“この人”は当然俺のことなんて記憶がない(笑)。
まあ、別に良いや。
加奈子さんのライブもいつの間にか始まった。
「今日は、ママのおかげで一花でいごに来れて嬉しいサー!」と
言いながら始まったのは「祝い節」。
お客さんの反応もよく、琉装姿ではなく私服の加奈ちゃんも新鮮だね。
笑顔の良いこと。この子、けっこうかわいいなあ。
…と、ポンコツ君はまた病気が始まってしまいました。
で、次の曲は「永良部百合の花」だ。
奄美三線バージョンとは違ったノリだけど、このノリの方が俺は好きだな。
客席もカチャーシーで盛り上がってるね。
それからは「涙そうそう」と客席のみんなで大合唱して
最後は「唐船ドーイ」を基調とするカチャーシーだ。
狭いスペースの中、俺たちも踊った。
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