門司の夜 最終回

ポンコツ34@那覇

2010年09月21日 21:58

楽しかったライブはあっという間に終わり。
加奈子さんは、別の予定も入っているようで、今日はワンステージだけのようだ。
MCでも言っていたが、「スカラバーズでCDをリリースしました。ぜひ聞いてね」との
CDは、いつの間にか俺の座っているカウンター前に置いてある。
いや、すでに包装ビニールが開封され、「ポンコツさん、加奈ちゃんにサインをしてもらいましょう!」
と岩沢さんがだんどっていたようだ。
カウンターの俺を入れて中高年男性4人に、1枚1枚加奈子さんはサインをしてくれたし、
ひとりひとりに、握手をしてくれた。
ママともお別れのハグをしている。
岩沢さんたちと長話が続いていたが、「鹿児島の人、今日は遠くからありがとうございました。
お土産までいただいて…」
「今日のライブ良かったですよ。また島思いに行きますね」
と俺は言ったけど、良く考えてみたら加奈子さんはもう島思いを“卒業”してるし、スカラバーズの
プロモでこれから全国を駆け巡るだろうから、“うーん、もう彼女の民謡を聴くことはないかも…”
と、泡盛に酔ったせいもあるだろうけど、そんなこと思っていたポンコツ君であった。
最後に、加奈子さんと握手をした。ハグはしなかった。(するわけないだろう、日本中の
加奈子ファンを敵に回すぞ!)

加奈子さんたちが去り、岩沢さんたちとちびりちびり飲んでいる。
岩沢さんは明日一番の便で那覇経由石垣ツアーだという。
ほんとは早く支度をしないといけないだろうが、俺に付き合ってくれたみたいで
申し訳ないです。
「明日も早いですし、帰りましょう」
門司駅までふたりで歩いた。岩沢さんがポツリと言った。
「加奈ちゃんは、そこいらの民謡唄者とは違うよ。彼女は北海道から単身美佐子先生に
弟子入りして、人の3倍も4倍も努力をしてきたのだからね。僕はこれからも応援するサー!」
岩沢さんの、加奈子さんへの深い愛情を感じたのであった。おやすみなさい。




鹿児島へ戻って数日。
仕事を終え家に戻ると、一枚の絵葉書が届いていた。
“誰だろうか?”
差出人はなんと、【堀内加奈子】と書いてある。
全国ツアーの途中の地から投函したようだ。
「はいたい! 一花でいごではありがとうございました。
お土産までいただいちゃって…。
次回は、宮古民謡聴かせてくださいね」
と書いてあった。
彼女の字であろう。マネジャーや付け人の代筆じゃなさそうだ(笑)。
嗚呼、俺も一応“認知”されているようだ。ありがたいことだね。
、“うーん、もう彼女の民謡を聴くことはないかも…”
ではなくて、彼女を追いかけてみましょうか? 岩沢さんと(笑)。


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