この道を行けば、那覇へ宮古へ…3

ポンコツ34@那覇

2007年06月28日 19:40

いつもの店は当然「島思い」なのである。
地下へ階段を下っていくと、もう三線と太鼓の音が聞こえるね。
「こんばんわあ~」と勢いよく入っていったら
なんと満席!
「あらあ、だめですかね?」
「いっこ詰めますから待ってください」
ってなわけで、金曜の夜を甘くみていたな。
今日は、最初に僕がこの店にやってきたときの「大学教授のような唄者」が三線を弾いている。
この店の看板娘の堀内加奈子さんも居るね。ラッキーだな。
いつも僕と会話してくれるちいちゃんも居るね。でも、あっちのテーブルで接客中だな。
さっきの店で結構飲んだから、ウーロン茶にするね。
しばらく民謡を聴こう。


いつもながら、この店に来るといっぱい沖縄民謡が聴けるのが嬉しいね。
自分の知らない民謡がたくさんあって、沖縄の奥の深さを毎回感じるんだ。
金曜の夜はお客さんが多いけど、それなりに回転もしている。
満席だから、店の人も「孤独」の俺には、まだ話しかけてはこない。
のんびりウーロン茶を飲み、耳を傾ける。
自分のとなりに二人組みの若い男が座っていて、会話をしている。
一人の男性は今年の沖縄民謡コンクールで新人賞を獲得したとのこと。
それを聞いて加奈子さんが、「新人賞の声を聞かせてよ」なんて言っている。
でも、その方は歌うことを遠慮している。
その話を自分は黙って聞いていた。
やっぱみんな三線やってるんだね。自分はまだまだ太刀打ちできないね。
そんなこと思ってると、加奈子さんがビール片手にやってきて、声をかけてくれた。
飲まなきゃいかんかな?
「お兄さん、前も来たことあるよね?」
「はい、鹿児島から沖縄に行くときはここへ立ち寄るのが日課ですね」
「観光?」
「実は、コンクールで来ました」
「えーっ? 何のコンクール?」
「宮古で行われるものですよ」
「じゃあ、あとで歌ってね」
と言いながら、ふたりで、ビールを飲んだ。

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