名護でなごむか? 10

ポンコツ34@那覇

2009年10月18日 20:15

名護行きのバスがやってきた。
ドアは前しかないので、降りる人が優先だ。
乗ったら思ったより乗客が多い。生活路線として機能しているね。
「次はコザ、コザ」とアナウンスが言っている。嗚呼、やっぱ俺が間違えて歩いてきたんだな。
まあ、運動になったから良いだろう。
コザバス停でお客さんが入れ代わり、バスはうるま市具志川へと進む。
具志川も道路沿いには商店が立ち並び、都会の風景と
変わりがない。
安慶名交差点を左へ曲がる。県道の左手には米軍施設の有刺鉄線フェンスが…。
キャンプ・マクトリアスである。
今回のツアーで、この“フェンス”を始めてみたな。このフェンスも沖縄の現実だ。
バスは進む。国道329号線を旧石川市街へと進む。
旧石川市街も道路沿いには店が立ち並んでいる。
進行方向右手には、大きな火力発電所が聳え立っている。
沖縄一の工業地帯のようだ。

329号をさらに進んでいく。
火力発電所を過ぎたらさすがに、店や住宅街が途絶え、荒涼の自然が広がっていく。
金武湾がところどころ見える。雲が多いのでスカッとした青い海ではないが。
バスは金武町に入る。別に緊張したりはしない(笑)。
でも、国道沿いにキャンプ・ハンセンの施設が見えてきたときは
ドキッとするね。フェンスの向こうには軍事用の車両や武器? が
整然と並べられていて。
これだけ、街と軍施設が“接近”している場所も、ここを置いて他にはないだろう。
バスの中だから今日は安全かな。

さてバスは金武町を抜け宜野座へと進む。この時点で1時間くらいバスの中だ。
宜野座へ降りて、どっかおいしいカフェでのんびり茶を飲んで…、
なんて思っていたのだが、いつしか睡魔に襲われたようだ。
「次は、第二辺野古…」
はあ? 辺野古? ありゃあ、寝ちゃったな。参ったな。
宜野座で降りるつもりだったのだが…。
まあ、仕方ないな。名護へこのまま向かおう。
バスは世冨慶までたどりつき、東江交差点から名護市街を
くねくね進んでいく。
さて、どこで降りようかな。とりあえず予定外に来てしまった。
荷物を宿泊先に置かせてもらおう。
【北部合同庁舎】バス停で降りた。目の前に大きな建物がある。
これが合同庁舎だな。ちょっとトイレ貸してくれ。
トイレにいっといれ…ってことで、ここでふんをしよう。ふーん。
さてと、宿泊先へ電話するか?
「もしもし? 今日からお世話になるポンコツと言います。6時のチェックインでしたけど
もう名護に着いてしまいました。荷物置かせてくれませんか?」
「嗚呼、ポンコツさん。どうぞ。人がいますから」
とぼそぼそとつぶやくオーナーさんであった。

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