名護でなごむか? 最終回

ポンコツ34@那覇

2009年12月06日 17:46

瀬底島を後にし、再び本部半島に戻ってきた。
名残惜しいがそろそろレンタカーを返却しようかね。
海沿いの道を走り、再び58号線に合流する。
片側2車線の道はロードサイド店が立ち並び、本土とまったく遜色がない。
賃貸だか分譲だかはわからないが、鉄骨のマンションも数棟見える。
国道に沿って街は発展しているよう。
現に人口も6万人を突破したようだし。
その一方昔からの繁華街はどうしても衰退傾向のようだが…。
どう考えても市役所からジャスコ・メイクマンまでは歩けなかったよな。
それほどの距離を戻ってきた。


レンタカー屋の隣のスタンドで給油をし、いよいよ返却だ。
自分の車のように名残惜しいな。
沖縄顔の店員がオレを待っていた。
「3日間ありがとうございました」と告げ傷の点検をしてもらった。
大丈夫のようだ。
店員は「特に何もないですよ。ありがとうございました」
と返事を返した。
すると、やや中年のかりゆしウェアの男性が「お客さん、今回の旅はいかがでしたか?」
と話しかけてきた。
この人が社長なのかな? ビシッとかっこが決まっている。
「はい、天気はイマイチでしたが、やんばるをたっぷり走れて良かったです」
「それは良かった。お客さん、ほんとこの時期の名護は最高だよ。この時季で良かったよ」
「どうしてですか?」
「先月のシルバーウィークのときだったら大変だったよ。車無かったんだから。那覇で借りられなかった人が
みんなバスで名護まで来たけど、でもウチも全車稼動したしね。車無いと名護ややんばるは大変だからね」
「そんなに混雑してたんですか? 空港からたくさんのレンタカーをモノレールから見ますけど…」
「そうね、沖縄の観光を甘くみちゃいけないよ。ハイシーズンを外すのが一番本来の沖縄に出会えるよ」
「良い話を聞かせてもらいました。で、すいません。タクシーを手配してもらってよいですか?」
「どこまで乗るの?」
「バスターミナルですが…」
かりゆしウェアの社長は、数秒考えてから部下の店員に「おい、このお客さんをターミナルまで送迎しなさい!」
と指示を出した。
「良いんですか?」
「嗚呼、今日は店もひまだから、大丈夫サー」
このとき、ポンコツの心の中はなんとも言えない安堵感でいっぱいになった。
そう、なんとなく気持ちが和めた…というか。


名護という地名の由来は、ネットで調べたところ、「和(なご)やか」からきているという説が有力なんだそうだ。
また「ナゴ」という言葉は「波の穏やかなところ」という意味もある。
つまり、【名護でなごむか?】は決してポンコツのオヤジギャグではなかったのだ。
かりゆしウェアの社長との何気ない会話は、今回のツアーの残念な点をすべて帳消しにしてくれた。
沖縄に来て、名護に来てとツアーの目的は、ごくごく単純だ。
どれだけ和めるか、ほのぼのできるかなんだな。
まあ、今回のツアーは、ちょっとここでは書けない残念な出来事もあったのだが。
でも今回のツアーを何気なく応援してくれたネットつながりの
ブレッド&バターの岩沢幸矢に似た岩沢さんや、やんばるのおすすめスポットを
紹介してくれたpanakkoさんには感謝の気持ちでいっぱいだ。
これからも和みを求めて、ポンコツは沖縄を旅するでしょうね。
では、また次のツアーでお会いしましょう!


ってなわけで、次回のツアーももう決めています。
なんと、新春三が日で那覇・首里城に滞在です。
新春の宴を体験したいのでね…。

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