最後の朝になった。今日も案の定下痢った
朝食はまた抜いた。
荷物は民宿で預かっておいてくれるそうだが、「何時に取りにきますか?」と聞かれた。
買い物で外出しているかもしれないからとのことで、「3時ごろに戻ります」と言って宿を出た。
那覇のバスターミナルまで歩いた。
昨日はバカ成人共でうるさく汚く酒臭い県庁前広場は、うそのように静まり返っている。
バスに乗った。乗務員は「ここから乗っていいのかい?」と聞いてきたが、「別にいいです」と答えた。バスはターミナルから一旦市街地の西側の方を回り、再びターミナルに戻ってきてから糸満市へ南下する。
10分程度ではあったが、何か時間も運賃も損した気分だ。それならそうと言ってくれればいいのに。
バスはおとといレンタカーで走った国道58号線を南下する。
そして今度は330号線に入る。地元の利用者もそれなりにいるようで短区間を乗ったり降りたりしている。
豊見城市に入った。「とみぐすく」と読む。かつては日本一人口の多い村だったそうだ。
今は那覇市のベッドタウンとして急速に街が発展しているようだ。
俺の中学時代の同級生が中学2年のとき、埼玉から沖縄の渡名喜島に引越ししていった。
そいつは高校が豊見城高校だったが、「とみしろ高校」だと言っていたような気がする。
甲子園に出るくらい野球の強い学校だったし、
テレビでは「沖縄代表とみしろ高校」と言っていたはずだが。
でも、あれ? あれ? 標識も持参の地図もローマ字表記は「とみぐすく市」になっているが…。
俺の聞き間違いだったのだろうか?
バスは南下していく。すると「とみしろ南高校前」と案内放送があった。
「とみぐすく市」なのに、何で「とみしろ」って言うのだ?
案内放送が間違っているんじゃないのか?
俺は頭が混乱した。
これは、後で自宅でネットを調べたところ判明したのだが、
市の読み方は「とみぐすく」で、高校は「とみしろ」と読むのだそうだ(苦笑)。
地元の人も多少混乱があったようで、豊見城村が市制施行の際に
「とみぐすく」と読むことで一件落着したそうだ。