恥めてのおきなわ…35
平和祈念公園には、記念資料館を始め、慰霊の塔、国立墓地、各都道府県ごとの慰霊碑が設けられている。全てを見学するとなると、一日では足りないだろう。
献花を持って、慰霊の塔まで歩いた。公園は断崖絶壁になっていて、碧い海が見える。
献花をここでささげ、祈りをした。
俺のほかにも観光客がけっこう来ているが、地元の住民の姿も見える。
赤レンガと白い壁が特徴の建物が平和祈念資料館である。一件城(ぐすく)のようにも見える。
入場料を支払い、館内を見学することとした。
館内はすいていて、うるさいガキの姿もなく、落ち着いて見学することが出来た。
資料は、沖縄戦の開戦から地上戦突入、そして悲劇の最期から終戦、占領、日本返還までがわかりやすく展示されていた。
資料館を出た。建物内には喫茶店のようなものがない。腹が減ったが、公園内はおみやげ屋はあるものの、本格的な食事はどこも提供していないようだった。
公園内のお土産やまで歩いて、仕方ないので、ブルーシールのアイスを食べた。
うまかったけど寒かった(笑)。
バス停にはドライブインもあったが、店が暗く感じたので、やめた。
公園内を散策していたら、またさっきとは別人のオバアがやってきて献花を俺に
掴ませようとしたので、「さっき買いました。お祈りしましたよ」と言ってやった。
オバアは残念そうに、去っていった。
献花も祈りも、個人の自由であり、個人によって供養の仕方はいろいろあってよい。
親切の押し売りはやめてもらいたいものだ。
帰りのバスも1時間に1本しかない。3時には民宿に荷物を取りに帰ることを考えると、名残惜しいがもう戻らないといけない。
公園内の慰霊塔なんかも、もっと時間をかけて見たかったがね…。
関連記事