ポンコツ祝賀ツアー22
森進一に似ている(笑)、久木崎先輩(仮名)との再会は11年ぶりだろうか?
11年の歳月は長く、「嗚呼、久木崎さん年とったなあ…」というのが正直な感想。
もちろん俺も人のことは言えず、年を重ねているわけだが。
「ポンはあまり変わってないな。まあ、座ろう」
ウェイトレスに席を案内してもらう。カウンターになった。
今日は予約が少ないようで“貸切”である(笑)。
「僕はね、この店使うときは、何か重大なお祝いっていうのかな、そういうときの
お店なんだ。今日はようこそ銀座まで。まあ、君の快挙を祝して乾杯しよう」
「はい、恐縮です。でも、夕方の便で鹿児島に帰りますので、ノンアルコールで
勘弁してください」
「それは僕も同じだ。今日は休みで車で来ているからね。まあ、乾杯しよう」
ノンアルコールビールを手に乾杯する。
飲む、沈黙が続く。久木崎さんはカウンターごしで料理人とあれこれ打ち合わせしては
注文をしているようだが…。
「ポンちゃん。注文はお任せコースでよいね? 一番値段が高いのにさせてもらうよ」
「す、す、す、すみません、恐縮です」
「さっきからそればっかだな。リラックスして」
シュワーっと何かネタを揚げ始めたようだ。その音を聞きながら時間を過ごそう。
関連記事