鹿児島・歴史探訪
鹿児島に“逃げて”きたのは10年前のことだな。
その当時、「田舎暮らしも良いんじゃないか?」と父に言われ
思いきってやってきたのだが、一方では楽しみもあった。
それは、鹿児島偉人のゆかりの地を散策できるなあ…と。
歴史探訪ができるなあ…、これを趣味にできるなあと。
ところが、我が家から鹿児島市内は思いのほか遠く、
家から出て行けば通常車で40分、バス+汽車では1時間を超えてしまう。
本数も少ないしね。
なんだかんだ言って、この10年間きっちり散策してこなかったな。
これからしばらく鹿児島を離れるわけだしね。
今日はパスポートの申請で中心部までやってきた。
思ったより早く終わったので、どっか行こうかな?
ってなわけでやってきたのは、【西郷隆盛終焉の地】である。
僕は、城山にある【西郷の洞窟】が終焉の地だと思っていたが、
そうではなかった。
簡単に解説する。
西南戦争で官軍に大敗した薩摩軍は、ここ城山の地まで退却させられていた。
ここが最終決戦となることを両軍とも予想していた。
西郷さんほか彼に従う兵士たちは、城山の洞窟で数日間篭っていたが、
ここも官軍の総攻撃に遭い、退却を余儀なくされ、
たどり着いたのがこの終焉の地である。
たどり着くまでの間に、西郷さんは大腿部に銃弾を浴びてしまう。
死期を覚悟したのか、ここで家来に介錯を頼み自害をしたわけであるが…。
この終焉の地は、JRの線路に隣接していて車が停められない。
市街地にありながら、とても静寂な空気が支配している。
僕のほかに見物人はおらず、時が止まったようである。
市内一周の観光バスだと、近くのバス停から歩いてこれるので
そのほうがお勧め。
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