もう多良間か? たらまー19

ポンコツ34@那覇

2007年03月27日 21:23

海岸道路を走ると、ほんの少しで「多良間シュンカニ」の像へ着く。
ここへ来るのは三度目。
平成17年の夏、モネの運転する師匠のボロ軽トラックに乗って来たのが
最初だったか?
そのころは、まだ宮古民謡に興味の無い頃だったね。
“嗚呼、こういう場所があるのか?”ってな感じだった。
去年の夏、鹿児島へ帰る日に、美和子ママが一便の時間まで時間があるからとのことで、ここを案内してくれた。
でも、デジカメが故障していて、せっかくの写真は全て台無しだった。
今日は、三度目の正直でリベンジだね。
シュンカニ像は、母親と手を繋いでいる小さな子供が海を見つめている像である。
民謡「多良間しゅんかに」の歌詞をイメージして作ったものであろう。
この子供は女の子に見える。
自分は、この歌のイメージが“母親に抱かれた乳のみ男の子”というイメージを思っていたので、
像と民謡とで、ややギャップを感じる。


「多良間しゅんかに」、その昔、薩摩でもそうだったが、島に派遣された役人と現地妻との悲恋を歌った歌であるが、
与那国島の「与那国しょんかね」(こちらはしょんかね、というが)のように、同じような悲恋の歌が、沖縄民謡にはあるようだ。
自分も、まだまだ勉強不足であるがね。
鹿児島でも、西郷隆盛と沖永良部島との現地妻との話が有名であるね。
一度島を離れた役人は、二度と帰ってくることがなかったらしい…。
今は乗り物が発達し、通信手段も発達し、このような歌の情景を味わうことはなくなった。
だからこそ、重く感じるのだ。
像を見ながら、これからも「多良間しゅんかに」は大事に歌っていきたいと感じる自分なのであった。
さあ、宿へ戻ろう。

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