多良間に居るのか? たらまー34

ポンコツ34@那覇

2010年08月27日 21:37

顔を真っ赤にした師匠が俺に気づき、自分は家に上がり師匠の元へ。
酔っている師匠は、「はいみなさん。この人は私の弟子、鹿児島のポンコツ君だ。
今から三線させますから、聞いてやってください」
「えっ、やるんですか?」
「そうだ。今日はねこの場所に、沖縄で三線の先生している私の弟子。卒業生が来ている。
彼に聞いてもらって教わりなさい! で、与儀さん(仮名)、ポンコツ君の歌聴いてやってくれ」
「わかりました」
与儀さんは、大柄の中年男であるが、始めて見た気がしないなあ。どこかで見たことがあるが…。
嗚呼、宮古毎日新聞で、師匠の三線教室が紹介されていた記事で写真が出ていたっけ。
数年前宮古コンクールで一緒だった学校の先生とかと一緒に写ってるあの人だね。

開き直って、「豊年の歌」「かたみ節」「我んたが島」を歌った。
歌い終わると与儀さんは一言、「渡嘉敷先生、ポンコツさん何も言うことないですよ。
私が教えることはなにもないですよ」と言われた。
「そうかい、ポンコツは最後の私の弟子だからな。でもまだまだ発音も早弾きも無理だ。
そうだ、与儀君、唐船ドーイでも、ポンコツ君に聞かせなさい!」
「わかりました」
といって、与儀さんは「唐船ドーイ」を歌った。
至近距離で見る手さばきに、久々に興奮を覚える俺が居るのであった。

「ポンコツ君、私は普段那覇に居ます。私でよければ三線教えますよ。早弾きも大丈夫です」
美和子ママからも「そうよポンコツ君、那覇で酒ばっか飲んでないで、与儀さんに稽古つけてもらったら(笑)」
「わかりました。ぜひお願いします」
で、渡嘉敷師匠はというと、すでにぐったりしているようだ。
「ポンコツ君、名残惜しいが君は明日帰りだよな? 朝9時に家に来なさい。稽古をしよう」

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