それでも宮古か? 多良間か? たらまー21

ポンコツ34@那覇

2007年10月01日 20:12

「ポンコツ君、さっそく畑に行くよ。マリカも帽子被って!」
師匠のポンコツ軽トラックに乗って、すっかりおなじみの多良間の大地を駆け抜ける。
日差しが強烈だが、風も結構あるので、気持ち良いかな。
でも、いつものボロ小屋とは違う方向のようだが…。
やがて広大な畑の前に着いた。
「ポンコツ君、この土地なかなか良いでしょう。この前買ったんだよ。ここにねあさってからキビを植えていく。
これは良いキビになるよ」
師匠が誇らしげに語る。たしかに、ボロ小屋の前の畑より立地条件は良いね。

再び車は走り、やがてボロ小屋のある畑に着いた。
「ポンコツ君、ノニは知ってるよね。これだけ大きくなったよ」
「ほんとですね、1年でこんなに成長するんですね」
「これがノニの実さー。これを出荷すると高く売れるぞ(笑)」
師匠は誇らしげに話す。

「さて、ここに刈り取ったキビがあるでしょう? これの皮むきをポンコツ君にはしてもらう。
ゆっくりで良いから私の真似しなさい!」
師匠は鳴れた手つきで、キビの皮を剥いていく。
それを見よう見まねでこなしていくが…。
「おーおー、ポンコツ君。剥く方向を合わせないと、キレイに剥けません」
1年に1回しかしないから、昨年教わったことをもう忘れているなあ…。
皮むきをしながら、大量の汗は噴出し、めがねには汗が滴り落ち、
視界も悪くなって、そのたびに立ち往生だ。
師匠も、いつものギャグは炸裂せず、黙々と皮むきをしている。
「3時になったね。休憩しよう。さっきのタコライス食べましょう。マリカ! 車から出てきなさい」
車で休んでいたマリカも出てきた。
「ポンコツ君、小屋にパラソルがあるから持ってきなさい。ここに立てて休みましょう。
日陰がないとキツイでしょう」
パラソルを持ってきて、設置する。
すでにグロッキー状態のポンコツ君である。
畑手伝います…なんて威勢の良いこと言わなくても良かったかもね。
師匠はパラソルの中で、マリカと飲んだり食べたり、しゃべったりしている。
普段の三線の稽古とは違う、オジイの顔になっている師匠がそこに居た。

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