それでも宮古か? 多良間か? たらまー24

ポンコツ34@那覇

2007年10月04日 20:49

9月2日の朝。食事をしたらさっそく師匠が迎えに来た。
「あれ? マリカは来ないのですか?」
「マリカはオバアのところに預けた」
オバアとは、田舎に泊まろう、をごらんになった方はわかるだろうが、
踊りを披露してくれたオバアだ。
いつもの畑についた。すると、すでに男女数人が作業をしている。
「師匠、もうみんな来てるんですね」
「そうさー。今日はみんなに手伝ってもらうんだよ」

師匠が俺をみんなに紹介した。
あれ? 見たことのある顔だな。
昨日、牧場で師匠と多良間語で会話していた人だ。
師匠が初老の男性に声をかける。「城間さん(仮名)、この人鹿児島から来た僕の弟子!」
城間さんが反応する。「君はどうして渡嘉敷さんと知り合いなの?」
「僕の友達が多良間に一時期住んでまして…、それで遊びにきたのがきっかけです。モネって言いますが…」
「何? モネ君の友達かい! モネ君どうしてるかね? 一時期僕の牧場で彼は働いていたんだよ」
「えっ? ひょっとして城間さんがモネの雇い主…」
「そうだよ。モネ君はほんと律儀な人だよ。この前もネパールからか? 絵葉書送ってくれてね。また多良間に来ないかな…」
ここにも、モネの影響が垣間見えた。
一年程度の在住だったモネだが、いかに多良間人に愛されていた存在だったか…、改めてモネの功績を評価したくなった。
「よし、作業をするか? ポンコツ君は、まず私とキビを刈り取ります。私が刈払機で切っていくけど、君はキビを数本持って、
真ん中あたりを押さえてなさい。私が切り取ったら、それを倒していきなさい。同じ方向にだよ!」
師匠はてきぱきと指示を出し、作業を始めた。

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