それでも宮古か? 多良間か? たらまー25

ポンコツ34@那覇

2007年10月06日 20:10

今日の多良間はとても良い天気だ。暑いぜ!
作業を始めてあっという間に大量の汗が噴出してきた。
汗は顔をダラダラ流れ、めがねをかけているポンコツ君は、
めがねが曇るし、ずり落ちるし…。
師匠は、「ポンコツ君、もっとキビを抱きかかえて! それじゃ少ない!」と
叫びながら刈払機でキビを切り落としていく。
10メートルくらい進んで、また次の列を切り落として…、その距離の長く感じること。
ある程度切り落としたら、「ポンコツ君、キビを出来るだけ同じ方向にまとめて! 台を持ってきて
座って皮向きをしなさい!」と師匠がややイラツイた口調で命令する。
作業を始めよう。
城間さんがいろいろ話しかけてきた。
「ポンコツ君は鹿児島で何の仕事をしているのかね?」
「JAの職員です」
「何! JAか? 私もねJAの出身だよ! 職種は何かね?」
「金融です。金貸す人(笑)」
「そうかい、私は営農指導員だったんだよ。多良間JAだったけど、広域合併を機に退職してね。
今は畜産とキビと両方やっている」
師匠が会話に加わった。
「ポンコツ君、昨日牛にえさやったでしょ? あそこの牧場さ!」
「えっ、そうなんですか? じゃあ、あの女性は…」
一緒に作業している初老の女性がいるが…。
「私の家内だよ」
そういうことだったのか。


10時を過ぎた。
「よし、みんな休憩だ。ジュースを飲もう」
師匠の声で一斉に休憩となる。
「うーん、今日中にここ終わるかな…、何で夢は宮古へ行ったのかね」
師匠がブツブツつぶやいては、携帯を取り出し電話をしている。
その口調は怒っているようだ。普段のギャグは炸裂しない。
「夢? どうして私に内緒で宮古へ行ったの? 今ね畑が忙しいのわかってるでしょう? 猫の手も借りたいくらいなんだよ!」
会話が終わって、「ポンコツ君、宮古から飛行機代はいくらかかるかね?」
「多良間ですか? 普通に買うと7千円くらいじゃないですかね」
師匠はまた夢に電話している。
「飛行機代出すから、二便で帰ってきて!」と言っている。
師匠のイラツキが周りにもわかったみたいで、みんな黙ってしまった。
ひとりふたり、散らばり、また作業を再開した。

城間さんとの会話を続ける。
「ポンコツ君、多良間に来ないかね」
「そうですね、遠くない将来に住みたいなとか思ってます。でも、仕事ないから手に職付けるか、それか定年になってから
来るかですがね」
「そうかい、多良間は良いところだよ。モネ君と一緒に多良間で暮らせばよい。仕事も私の畑がある」
「そうですね、寝るのは別ですが(笑)。まあ、土地だけ先に買う手もありますよね。島は中心部で坪いくらくらいですか?」
「そうだね、場所にもよるけど2万も出せば良い場所が買えるよ。どこでも土地はあるけど、でも市街地が良いでしょ?」
「そうですね。ライフラインがあれば」
「私の土地を分けてあげても良い。真剣になったらまた相談してほしい」
多良間に住むのか? ちっとだけ、夢を見た一瞬だった。

関連記事