八重山巡りか? やい、まー18
水牛車が自分のそばを通り過ぎた。すると、間髪入れずもう1台やってきた。
水牛は何頭も居るようだね。
その、もう1頭をやり過ごし、再びチャリンコは走る。
ん? 三線の音色が聞こえるぞ!
オレを呼んでいるのか?
なんて思いながら近づくと、若い男女が地面に座って三線を弾いている。
しかも弾いていたのは「安里屋ゆんた」である。
ひょっとして、ここか?
そのひょっとしてだったね、ここが「美女・安里屋クヤマの生誕の地」だったんだ。
やや色あせた赤瓦の、いかにも昔ながらの沖縄の住宅といった感じだね。
残念ながら住居内には入れないが、雰囲気だけでも楽しもう。
入り口には石碑があるね。
「さあ、安里屋のクヤマによ あんちゅらさー まりばしいよ…」と書いてあるようだね。
思わず歌ってしまうな、新良幸人バージョンでね(笑)。
安里屋ユンタの歌の由来は、三線やっている人なら知っていて当たり前だし、
夏川りみさんもこの歌をカバーしていて、前はテレビで特集もしていたから、
ブログの読者ならご存知であろうから詳細は省く。
ただ、琉球時代の統治体制の歪みから生まれた歌であるのだが、
今の普及している歌詞だと、そういった文言は出てこない。
島に暮らす女と、それをめぐる役人との物語…。
こういった歌詞の歌って、宮古民謡にも多いよね。
琉球王朝に食い物にされてきた、八重山・宮古の悲惨な歴史が背景にあるのだが、
それが今の時代に、美しい旋律のまま残っていることに、感謝しないとね。
さあ、そろそろ高速船の帰りの時間が近いな。
名残惜しいが、また来よう竹富島…。
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