多良間経由宮古でコンクールか? たらまー8
三線持って師匠のマンションへ向かった。
あだんからは歩いて1分くらいだ。
玄関から勝手に入ったら師匠はすでに夕飯を食べていた。
孫のまりかやリリーもご飯を食べている。
厨房では、夢が洗い物をしている。
「ポンコツ君、良く来たね。ちゃんと稽古してたかね。まあ、飲みなさい」
オリオンビールを飲む。すっかり我が家のような居心地だ(呆)。
居間には、去年「
田舎に泊まろう」の取材で撮影した写真やサインが
飾られている。
「ポンコツ君、これから私の親類の家に行く。そこで稽古だ」
「はあ?」
「今日ポンコツ君が来るって話をしたら、どうしても君に会わせろとのことだ」
「わかりました…」
今までの多良間ツアーでもそうだったが、結局は飲んだり食べたりして
なんとなくその日は終わってしまうのよね。
まあ、それも覚悟していたからよいけど。
師匠は二人の孫を連れ、自分も一緒にその親類の家に向かった。
すぐ着いた。
「壺川さん(仮名)、今日は鹿児島から私の弟子が来ている。ポンコツ君だ」
香田晋似のダンナさんが、すでにビールを飲んでいた。
「嗚呼、多良間に何しに来たサー?」
「あさっての宮古でのコンクールのためです」
「そんだけのためにわざわざ来たサー? まあ、飲んで飲んで」
奥さんも厨房から出てきた。どうやら外国人のようだ。
「ポンコツさん、私はフィリピンから来たサムディ(仮名)です」
師匠が言う。「せっかくの機会ですから飲みましょう。ポンコツ君、足を崩しなさい!」
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