多良間経由宮古でコンクールか? たらまー10

ポンコツ34@那覇

2008年07月13日 08:15

“何だ、稽古するのか…”すでにテレビを観ながらオリオンを数杯空けている自分は、
すっかり嘘をつかれた感じだ。
「とうがにあやぐ、歌いなさい!」
さっきまでゲラゲラ笑っている師匠の姿ではない。
三線持って歌い始める。毎日稽古はしてきたが、やっぱ師匠が見ていると緊張するね。
「うぷゆー てぃらー…♪」
何とか2番まで歌い終わると、「ポンコツ君そのまま1番を歌いなさい!」
「うぷゆー てぃらー…♪」と続ける。
「そのまま3番まで行って、止まらないで1番を歌いなさい!」
「うぷゆー てぃらー…♪」
「はい、もう一回最初から!」
ってな感じで延々止まらない。15分くらい歌い続けた。
「よし、そこで良いだろう」
やっと解放されたか…。
師匠が口を開いた。
「大丈夫だな。思ったよりしっかりしている」
ホッとしたね。
「別に間違っているところはない。それより壺川さん、聞いていたかね! これが私の弟子の実力だよ!
鹿児島で毎日やっている成果だよ! 多良間の40歳代にこんなレベルの人いるかね! 多良間よしっかりしろってな
感じだよ!」
香田晋似の壺川さんはウンウンうなずいている。
あとで知ったことだが、今年のコンクールは師匠の教室、つまり多良間からの参加者は
誰もいないとのことだった。ゆまちゃんが出場するが、でも彼女は宮古在住だし、
あとは鹿児島の俺のみだ。
師匠の苛立ちはおそらくここにあったのだろう。
自分も、去年のコンクールに一緒に出場した池海さん(仮名)や学校の先生と再会を期待してたのだが…。
コンクールで何人、賞をとらせるかも師匠のステータスってことで考えれば、
多良間の現状はお寒いばかりだ。

「今度は豆が花歌ってみなさい!」
てなわけで壺川さん一家そっちのけでの稽古は続く。
「こっちでも大丈夫だね。どっちの曲で出場するかね?」
「とうがにでお願いします」
「よし、本番ではもう私は伴奏はしない。一人でやりなさい。大丈夫だ。ていうか、今年から優秀賞以上は
伴奏禁止になった」
「わかりました」

「よし、ここからはみんなでカラオケやろう!」
またどっかに繰り出すのかな?
「この家は無料のカラオケがある(笑)」
ってなわけで、壺川さんやサムデイさんも加わってのカラオケ大会となった。
もちろん、飲んでは歌い食べるの繰り返しだ。
明日は午後のフェリーまで時間がある。ゆっくり寝てればよいな。おやすみなさい。

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