多良間に居るのか? たらまー13

ポンコツ34@那覇

2010年03月07日 08:09

魚の煮付け定食が運ばれてきた。沖縄の定食はどこもすんごいボリュームだ。
ごはんは3杯分はあるようだね?
宮古そばも少ししてやってきた。さあ、食べよう。
「ポンコツ君、婿殿は私と違って寡黙だけど、別に気にせずやってくれ」
「無口なんですね?」
「むくち? ポンコツ君ねえ、口がむっつもあったら静かなわけないでしょ(笑)」
一瞬意味がわからなかったが…。(もう固まるしかないな)
久々に聞いた師匠のしょうもないギャグだ。
「ところでポンコツ君? 今日は雨だよ。雨具は持ってきたかね?」
「いえ、作業着だけです。意外に多良間も寒いですね」
「そうだね。横浜も寒かったんじゃないのか?」
(はあ、横浜? いつ横浜なんて言ったかな…)

「食べたら雨具を買うことにしよう」
「もったいないですよ。小屋にモネ君が前着ていたカッパがあるのでは?」
「モネ君のは大きいよ。ポンコツ君とサイズは合わないだろう。まあ、私に任せなさい」
食事を終えて、いったん“稽古場”に戻る。
稽古場の表はオバアの家がある。いわゆる渡嘉敷家の本家だな。
「ポンコツ君、オバアに挨拶しよう」
家では師匠の母ことオバアが老眼鏡をかけながら熱心にメモを書いている。
「オバア、横浜のポンコツ君だ。前も会ったでしょ? 覚えてますか?」
(俺はいつから横浜になったんだ…と思いつつも)「お母さん、鹿児島のポンコツです。
2年ぶりに多良間に来ました。お母さんお元気そうでなにより」
「おお、ポンコツさんかい。オバアはね、毎日この時間が幸せなんだよ」
見ると、オバアは聖教新聞を見ながら、その日の気になったことなんかを
ノートにメモしているようで、その量はさすが現役信者って感じ。
(師匠の家系は熱心な信者)
「オバアのボケ防止なんだよ、ハハハ」
「あんた、人様の前で失礼なことを言うものじゃないよ!」
とオバアは師匠を一喝する。
【田舎に泊まろう】に出演していたころよりも、さらに元気になっているようだ。
良く見ると、顔も師匠に似ている。親子だから当たり前か。
「オバア、今から横浜の(また言った)ポンコツ君とキビ狩り体験に行ってきます。
ポンコツ君もたっぷり働いてもらいます」
「ポンコツ君、無理せんようにな」
「わかりました。では行ってきます」
師匠の小型トラックに乗り込んだ。

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