モネと会った 2
モネは語り始める。
「ポンコツもいよいよ沖縄移住かあ…」
「うーん、今ね自分の弱気な虫が出てきてるよ。毎日考えては…。
ほんとに溶け込めるかな? 受け入れてもらえるかな? とかね」
「鹿児島から来たって言わなければ大丈夫じゃない(笑)。それは冗談で、
自分が思うにね、信用されることだよ。自分自身をね。そこまでは時間かかるけど
一回信用してもらえると、沖縄の人たちはほんと心を開いてくれる。
それは間違いないサー」
「何しに来たんだ? 荒らしに来たのかって言われないかな。俺がこれからやろうと
していることにね」
「大丈夫だよ。三線があるじゃん、ポンコツにも俺にも。歌で三線で
自分たちの姿勢を見せればよいのさあ」
モネは俺の考えを批判や否定もすることなく、俺の今までをずっと見てきた
上でモノを言ってくれている。それがわかるんで、ほんとポンコツには
ありがたい、唯一無二の悪友なのだな。
「俺の両親はポンコツをえらいほめているよ。新年いや信念をもって
夢に向かって、自分の力でクリアーしてるって。ポンコツは
きっとうまくいくさー。今日は俺が飯をおごるから、好きなだけ食べてくれ…」
モネの気配りに心で涙を流すポンコツであった。
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