多良間へ行くのか? たらまー5

ポンコツ34@那覇

2006年01月26日 18:46

ひとつ離れた席に、先客が来ていて、別のネーネーを会話を楽しんでいる。
どうやらウチナンチュのようだ。唄三線の話題で盛り上がっている。
店は民謡居酒屋というよりは、スナックみたいな雰囲気。
ステージがあって三線と太鼓が置いてあるが、ステージに段差はない。
時計は9時を回った。壁には「ライブ時間 午後9時から」と掲示してあるが
客が2人しかいないせいか、一向にライブが始まる気配がない。
というか、出演者が来ていない(呆)。
店のオーナーは映画「ナビイの恋」にも出演した大城美佐子さんであるが、大城さんも
多忙なのか来ていない。
(何だ、大城さんのライブじゃないのか? 残念)
9時10分ごろになって、スラックス姿のまるで雑誌編集者のような男が、流装した年配の女性を伴って店に来た。この人たちが今日の出演者と知ったのは、それから5分後だった。

9時20分すぎ突然雑誌編集者の男は、店の壁にかけてある三線を取り出してステージ
に向かった。流装の女性は太鼓をたたくようで、すでに太鼓の前でスタンバッている。
ライブが始まった。最初の2曲は自分も知っている民謡で、身を乗り出すように聴いた。カウンターのネーネーが声かけてきた。
「お兄さん(と言った)、どこから来たの?」
「鹿児島だよ」
「ヘー、鹿児島かあ、あたいは行ったことないなあ。行ってみたい(^^)」
「一回は行ってみたら。でも、那覇のほうが楽しいよ」
「お兄さん、三板(さんば)やってみない」
ってなわけで、三板を貸してくれた。
「利き手はどっち?」
「右利きですよ」
「じゃあ、左手に三板を持って、右手で叩くのね。こうやって…」
ってなわけで、いつの間にか、三板を叩く自分が居た(笑)。
ライブは進行し、ノリの良い早弾きの曲が続く。
さっきまで別の客を相手にしていたネーネーも、壁にかかっている三線を取り出し、
出演者に合わせて楽しそうに弾いている。
そのフォームの美しいこと。
すっかりライブの出演者より、三線弾き始めたネーネーの後姿に惚れてしまった
俺であった(笑)。
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