天気は晴れ。サイコーだ。しかし暑い(^_^;)。
民家は見当たらない。さとうきび畑の中をトラックが走る。
畑が途切れると、牛が放し飼いにしてある。ヤギも居るねえ。
ここは北海道? そんな光景を目にする。
意外に島は広い。果てしなく続くさとうきび畑と牧場。
やがてトラックは市街地に入った。島唯一のガソリンスタンドで給油。
「あらモネ君帰ってたのね? 東京だっけ? どうだった?」とモネが話しかけられている。
「島の人はみんな知ってるサー!」とモネは言う。
モネは俺が多良間島に来る二日前に島に戻ってきた。
それまで約二週間、実家のある埼玉で鋭気を養っていたそうだ。
「いやあ、埼玉から戻ってくると多良間の暑さは堪えるねえ…」
給油を終えて再びドライブ。
「これは島唯一の信号。誰も停まってないけどね(苦笑)。教育信号と言うんだ(笑)」
どこまで本音なのか否かわからないことを言う。そういえばさっきから車と全然すれ違わない。
「モネ、海を見に行こう!」
トラックは海岸線を走る。多良間海浜公園でモネは車を停めた。
公園のベンチに腰掛ける。海岸から年配の女性が歩いてきた。モネの知っている人らしい。
「あら、モネ君帰ってたのね」
「はい。あっ、この人は僕の友人で鹿児島県から来たポンコツ君です」
ってな感じで紹介された。
「モネ君、あとでバーベキュウするからおいでやんせ」と親切にその年配の女性は声をかけてくれた。
「ええ、わかりました」とモネは答えた。ペットボトルのジュースをその女性がくれた。
開けて飲んでいたら、モネの携帯が鳴った。誰かと会話している。
「ポンコツちゃんごめん。師匠から電話があって、トラック使うみたいだから返しに行く事になった」
ってなわけで、再びドライブだ。