多良間へ行くのか? たらまー13
トラックは師匠の家に着き、師匠を始めおじいさん、ユマちゃんに幼女は降りてしまい再び俺とモネが車を使えることになった。
とりあえずモネのボロ家まで走る。
小さい路地をいくつも曲がり、モネの家に到着した。
うーん、ほんとにボロ家だ(笑)。
でも、なかなか趣のある沖縄家じゃないか? 木造でね。
庭は意外に広く家庭菜園も楽しめそう。
家に入る。中もぼろい(笑)。
風通しが悪く何もしていないのに汗が噴出してきた。
モネがさっそく三線を片手にペコンぺコン弾き始めた。
昨年石垣島で聞いたときより格段にうまくなっている。
「毎日練習してればうまくなるサー!」なんて言いながら。
「モネよ、この前新人賞取ったでしょう? なりやまあやぐ唄って(^^)」
♪サー なりやまや …
と歌い始めるモネ。唄が格段にうまくなっている。
「この曲で新人賞パスしたんだ。昨年の石垣島のコンクールみたいな緊張感はなかった。審査もあんな厳粛じゃなかったし。気持ちよく歌えたね」
部屋には工工四が数冊置いてある。見せてもらう。
中身をめくってみた。モネの練習の後がわかる。かなり汚れているし、師匠からもらったアドバイスも書き込まれている。
「ポンコツちゃん、昼どうする?」
「あまり腹減ってないから、夕飯にまとめて食おう!」
ってなわけで、食事は抜いて俺の宿泊先へ荷物を置きにいくこととした。
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