2006年宮古へ、多良間へ…18

ポンコツ34@那覇

2006年04月25日 18:50

半日であったが、やっと〝農作業〟が終わった。
軽トラに乗り、市街地を目指す…かと思ったら、そうではない。
「ポンコツ君、束ねたきびの葉っぱを荷台に乗せなさい」
師匠の指示に従い、葉っぱを乗せる。何に使うのだろうか?
夕飯のおかずにでもなるのかな?(笑)
軽トラは来た時とは違う方向へ向かっている。空港方面か?
どっちだかわかんないや。見渡す限り畑だもんな。
「ポンコツ君、どの畑もきれいなきびの山だねえ。うちらのはきたないねえ…(苦笑)」
師匠が笑う。
刈り取られたきびの山はどれも美しい。どれもみな、製糖工場への順番を待っているようだ。
「師匠、すみません。自分の刈り取りがヘタなばかりに」
「別にポンコツ君のせいじゃないさー」
車はいつの間にか市街地へ入った。
仲筋集落の辺りか、コンクリートの壁に赤瓦のいかにも沖縄らしい住宅の前で停まった。
「ポンコツ君、君はここで待っていなさい。私はこれからやぎにえさをあげてくる」
師匠は車を降り、荷台に積んであるきびの葉っぱを手に住宅へ入っていった。
なるほど? きびの葉っぱはやぎのえさになるのか…。
自分も車を降りて庭に入る。
住宅の裏手にヤギ小屋があった。メーメー鳴きながら、師匠があげるえさをおいしそうに数匹の子ヤギが食べている。
「これ、師匠の飼っているやぎですか?」
「いや、知り合いだよ。宮古島に出張してて不在だから代わりにえさをあげてるのさ。ポンコツ君、これも〝ゆいまーる〟の精神だよ」
師匠は、当然と言わんばかりにえさをあげている。
小屋の奥には立派なひげをたくわえた親のヤギがいる。凛々しい顔つきだ。まるで1万円札の聖徳太子だな(爆)。



「ポンコツ君、夕飯がパティオで出るよね? それを食べてから夜は私の家で飲みましょう。8時ごろ迎えに行くから玄関で待っていなさい。持ってきた?」
「はい、この数ヶ月練習してきました」
「持ってきなさい。飲みながら唄いましょう」
このときは軽い気持ちで考えていたのだがね…。
パティオで師匠と別れ、自分の部屋に戻った。
シャワーを浴び、食堂で夕食。
自分のほか三組くらい宿泊があるようだ。
長期滞在の職人や、ダイバーだろうか? 先に食事をしていた。
軽く会釈をし自分も食事をする。和食だった。
食事をしながらテレビを観て、夜がやってくるのを待つとしよう。





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