この前の日曜日は池袋のホテルで、同級生の結婚式に出席した。
「ポンコツ君、余興をやってほしい」と頼まれていたので(売り込んだので)、もちろんを鹿児島から持ってきたサー!
同級生を始め、出席者は高校の軽音楽部の後輩が多く、自分がずっと音楽活動をやってきてるのを知ってはいたが、まさか唄三線の世界に入ったことはみんな、知らなかったようである。
「ポンコツ先輩、どうしちゃったんですか?」とまで後輩に言われる始末(苦笑)。
さて、結婚式は人前式で、参加者は60人程度であったが(鹿児島の式は200人も300人も呼ぶ)アットホームな実に良い披露宴となった。
で、余興の出番になって自分は、すっかりレパートリーになった「豊年の歌早弾き」を披露した。
もちろん、たっぷり間違えたが、止まることなくごまかしながら「完走」した。(呆)
師匠が見ていたら今日も「不可」だったであろう。練習ではうまくいくのになあ…、まあ、実力が付いていないから本番で間違えるんだな。
招待客はけっこう聞いていたようで、手拍子が起こり、手だけであるが上に上げてぐるぐる回してくれる人もいた。
「いやあ、ポンコツ君良かったよ」といろんな人に言われて、まあ披露して良かったのだろう。あたいは疲労したがね。
二次会を経て三次会は何と新郎新婦の泊まるスイートルームへ招かれた。
部屋には20人くらい、同級生や後輩、新婦の友達が居て、みんなで酒を飲んでいる。
自分もこのホテルのシングルを予約していて、三線は部屋に置いていた。「ポンコツ君、持ってきて」
自分の部屋に戻り三線を持って、再びスイートルームへ。
「何か歌ってよ」ってなわけで、酒に酔いフラフラになりながら「島唄」「かたみ節」「竹富島で会いましょう」を披露。
「先輩、自分にも弾かせて!」と後輩に言われ、三線を手渡す。
「どうやって弾くのですか?」
さあ、ここからは何か自分が先生になった気分。
「一番上の絃をそのまま弾くと、ドだよ。で、ここを押えるとレだよ」
ってな感じで。
気が付くと三線はいろんな人の手に渡り、みんな思い思いに爪弾いている。
新郎はかつてプロのスタジオミュージシャンで活躍した男だから、三線片手に「これが沖縄音階だ」とつぶやいては、勘所を見事に探し当て、弾いている。
そのうち、この部屋の中の数人が三線を始めるかも…。
結婚式も良かったが、三線の普及・沖縄音楽の普及に多少貢献?出来たようで嬉しい夜だったね。