金城師匠は「多良間しょんかね」「遊びしょんかね」と、しょんかね特集でライブを幕開けした。
「多良間しょんかね」は、師匠のオリジナル? って思うほど大胆な表現だった。
ビールも沖縄料理も進む。ただ、馬刺しはなかった。
師匠は、「身内」しか来ていないからか、とてもリラックスムードで次から次へと歌っていく。
エイサー曲も高速早弾きで、すさまじいの一言。
けっこう聴いたことある曲もあるけど、タイトルはわからない。
沖縄民謡の奥深さを感じずにはいられない。
師匠の演奏に合わせて、女性のハイトーンボイスも聞こえる。
誰? って思ったら、まえこさんが師匠の演奏に合わせて歌っているのであった。
まえこさんは曲をたくさん知っているみたいで、三板を巧みに鳴らしながら歌っている。
歌がうまいな…。
やがてライブは「豊年音頭」へ。カチャーシーの始まりだ。
一緒にいる男の人が立ち上がって踊り始めた。
“おお、カチャーシーだよ!”笑いながら観ていたら「ポンコツ君、君も踊りなさい」
と袖を掴まれ、いつしか店の中で踊っていたのであった(笑)。
自分たちの後ろのテーブルのカップルの人たちも手をかき回していた。
外では火の国祭りが終わったみたいで、お客さんが次々やってきた。
いつしか一階席は満席に。小さい子もきている。
師匠は子供たちに話しかけながらも、休むことなく歌い続ける。
2時間以上休みなしだ。すごいスタミナ。
腕は痛くないのかな?
見ると、嗚呼、師匠の腕ってすごくたくましいね。これが、スタミナの秘密かな?
そういえば、譜面台はあるものの、師匠はほとんど譜面を見ていなかった。
ちょこっと譜面台の楽譜を見たら、楽譜ではなく単なる歌詞カードでしかなかった。
これにも驚いたな。
ライブは結局3時間半あまり続いた。
沖縄の民謡酒場とかは、だいたい40分ライブやったら休憩が入る。
金城師匠は、ほとんど休憩をしなかった!
ライブを満喫するとは、まさにこのことじゃない?
師匠は自身のブログで、7月のマンスリーライブでのネガティブな心境を綴ってもいたが、(客が聞いていなかったようだ)
今回は結構客席も盛り上がったようで、良かった。
ライブの途中では飛び入りの場も設けられた。
まえこさんに「ポンコツさん、何か歌ってください。宮古を」
と言われたが、テレがあってなかなか分切れない。
一緒にいる男の人は先にを持って「でんさ節」を歌った。
いかにもベテランってな感じを見せ付けられた。あたいはまだまだだな…。
仕方なく(嘘です)三線持って歌った。
だいぶ酒を飲んでいたのでフラフラする。
「豊年の歌ゆっくりバージョン」を歌った。
つっかえなくて良かったよ。
師匠と一杯酒を…と思っていたが、ライブのあとはまっすぐ車で自宅へとんぼ返りするそうだ。
(福岡から通っている)
ライブが終わった。「ポンコツ君、今日は鹿児島から来てくれてありがとう。これは娘へのお土産のお礼。私のCDです。聴いてください」
師匠は、オリジナルCD「いちまでぃん」にサインを入れて自分に手渡してくれた。
「ありがとうございます。早速帰りの車で聴いて帰ります。また年内に来たいです」