4人で店を出て平良の市街地を歩く。
昨日の賑やかさはどこへ行ったのか? ほとんど通りには人が歩いていない。
「モネ、次の店は行ったらびっくりするよ」
「そうか、それは期待するなあ」
下里通りを歩いていく。4人でくだらない話をしていたらあっという間に着いた。
「こんばんはあ」と美和子ママが元気良く店のドアを開けた。
が、今日は先客が居て、カウンターは満席だ。
「何? この店は!」とモネがあっけにとられている。
「普通のコンビニにしか見えないでしょう? でもこれが違うのよね、ポンコツ君」
と小雪ママがモネに解説している。
ママたちは、勝手に商品棚に陳列しているビールやチュウハイを持ってきている。
「モネ、ここでは自分の好きな商品を持ってきて良いのさ」
「そうか…、なんかまだ混乱しているよ」
モネはウーロン茶を持ってきて、ここで“三次会”の開始だな。
とはいってもすでに飲みまくっているポンコツ君は、フラフラだな。
4人で、そして先客の人や店のオーナー夫妻と楽しくゆんたくをする。
いつしか話題が師匠のことになった。
「ママ、師匠を教育してくださいよ。さっき電話で“車のドアミラー勝手に格納したでしょ! 私はどうやって開くかわからなくて
ひやひや運転してきたよ!”って(笑)。ほんとケンイチには困ったものです」
「あいつ、そんなことも知らないの?」とみんなで笑っていたが…。
「そうですよ。ケンイチは」
「ポンコツ? まったく普段は師匠師匠って言っていながら、ほんとはダンナのことを“ケンイチ”って言ってるね!(笑)」
と美和子ママに怒られてしまったが…。
ちなみに、ケンイチとは師匠の本名であるが…。
このあとは何を話したのかも覚えていない。気が付いたら先客は帰っていて、モネもかなり疲れが見えていて、
小雪さんや美和子ママは底なしのように飲んでいて、自分も結局最後までいたのかな?
師匠は結局飲みには来なかったね。
来年に向けての心構えとかもっと聞きたかった気がするが…。
まあ、宮古へ来るってことはママたちと飲むのも日課になってきているから、これで良かったのかな。
おやすみなさい。