2007年09月12日
それでも宮古か? 多良間か? たらまー7
太鼓の女性は自分の前に座った。
「お客さん、どこから来たの?」
さっきの“事件”がトラウマになっていたので「九州です」と答えた。
「九州のどこ?」
「…
」
「お客さん、鹿児島なんだね…」
心の中を見透かされてたようだ。
「鹿児島っていうと、けっこう反発くらうから
」
「そんなことないよ。何かあったのかい?」
「いや、さっきタクシーで…」
さっきの顛末を話した。酒も入っているから、ちょっとくだをまいた感じになったかな?
「へえ、いまだにそんなこと言う沖縄人がいるんだ。
でもね、そんなこと思ってるのは一部の人だよ。
お客さんは、何も気にせず沖縄を好きでいてほしい」
太鼓の女性と自分との話を聞いていたのか、カウンターのガタイの良い外国人がこっちのテーブルへ移ってきた。
「そうだよ! あなたは何も悪くない! 悪いのはそのタクシーの運ちゃんだ
」
流暢な日本語で会話する。名前はマンショさん(仮名)。
マンショさんは、店の常連でフランス出身。職業はカメラマンのようだ。
奥さんはどうやら日本人のようで、どおりで日本語がうまいね。
「名前は何ていうの? 私はマンショ」
「ポンコツです」
「ポンコツ? タクシーのナンバー控えたのか?」
「いえ」
「どうしてしなかった。何で文句を言わない!
」
「沖縄を嫌いになりたくない」
「だめじゃないか! きちんと言い返せよ! 何も変わらないだろう? 私もね、“貴方はガイジンだから…”って言われるとね、こう
言い返してるよ。“私はガイジンじゃない! フランス人だって!”
」
太鼓の女性も「ポンコツ? マンショさんはね、ほんと沖縄に溶け込んでるよ。私もね頭が下がる思いサー。
とにかく、あなたは何も悪くないのだから、もう気にしなさんな」
静かに、飲んだ。
マンショさんは、その後カウンターに戻り、次のライブになったら足早に店を出た。
次のライブを静かに聴いていた。
なんとなく、今日は疲れた一日だ。
今回のツアー、なんかすんなりいかなさそうだ。
その予感は当たってしまったのだが…。おやすみなさい。明日は宮古だ。

「お客さん、どこから来たの?」
さっきの“事件”がトラウマになっていたので「九州です」と答えた。
「九州のどこ?」
「…

「お客さん、鹿児島なんだね…」
心の中を見透かされてたようだ。
「鹿児島っていうと、けっこう反発くらうから

「そんなことないよ。何かあったのかい?」
「いや、さっきタクシーで…」
さっきの顛末を話した。酒も入っているから、ちょっとくだをまいた感じになったかな?
「へえ、いまだにそんなこと言う沖縄人がいるんだ。

お客さんは、何も気にせず沖縄を好きでいてほしい」
太鼓の女性と自分との話を聞いていたのか、カウンターのガタイの良い外国人がこっちのテーブルへ移ってきた。
「そうだよ! あなたは何も悪くない! 悪いのはそのタクシーの運ちゃんだ

流暢な日本語で会話する。名前はマンショさん(仮名)。
マンショさんは、店の常連でフランス出身。職業はカメラマンのようだ。
奥さんはどうやら日本人のようで、どおりで日本語がうまいね。
「名前は何ていうの? 私はマンショ」
「ポンコツです」
「ポンコツ? タクシーのナンバー控えたのか?」
「いえ」
「どうしてしなかった。何で文句を言わない!

「沖縄を嫌いになりたくない」
「だめじゃないか! きちんと言い返せよ! 何も変わらないだろう? 私もね、“貴方はガイジンだから…”って言われるとね、こう
言い返してるよ。“私はガイジンじゃない! フランス人だって!”

太鼓の女性も「ポンコツ? マンショさんはね、ほんと沖縄に溶け込んでるよ。私もね頭が下がる思いサー。
とにかく、あなたは何も悪くないのだから、もう気にしなさんな」
静かに、飲んだ。
マンショさんは、その後カウンターに戻り、次のライブになったら足早に店を出た。
次のライブを静かに聴いていた。
なんとなく、今日は疲れた一日だ。

今回のツアー、なんかすんなりいかなさそうだ。
その予感は当たってしまったのだが…。おやすみなさい。明日は宮古だ。

Posted by ポンコツ34@那覇 at 22:00│Comments(0)
│沖縄旅日記