沖縄にとろける

民宿に戻った。
ロビーには年配のオーナー負債いや夫妻が居た。あいさつした。
「ポンコツさん、鹿児島のおみやげありがとうございました。あのみかんお菓子は初めて食べたよ。まあ、ここに座りなさい」とのことで椅子に腰掛けた。
今回はツアーで来ているのだが、宿泊は一泊だけがホテル指定であとはフリーである。
地元の人との会話も出来るかもと思い、残り二泊は民宿を予約しておいたのだ。
人との接触は第一印象が良くも悪くも左右される。
とりあえずみやげでも持っていけば、そう悪くはないだろうとの読みもある。
ここの民宿は老舗のようで、たくさんの旅人を迎え入れている。
ガイドブックでもおすすめの宿となっている。
オーナー夫妻も旅好きとのことで、海外含め毎年いろいろ行っているそうだ。
「鹿児島いいところだよね？　私はもう２０年行ってないけど。この前韓国の大統領が来たときの言葉で、日本でこんな良い場所があって良かったみたいなこと言ってたでしょ？」
「はい、あれは指宿のことですね。私も鹿児島に来てから４年経ったのですが、指宿は何度か行きました」
ってな感じで旅の話で過ごした。旅をしないと人間はだめだねえ。
「ポンコツ君は、明日はどう過ごすのかね？」
「私は、闘牛を観に行こうと思っています。面白そうだから」
「闘牛かい、それはぜひ見たほうが良い。けっこう盛り上がるし楽しく過ごせるよ」
とのことで、明日は闘牛に行くことに決めた。