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2006年08月30日

恥めてのおきなわ…33

バスは途中渋滞もなく糸満バスターミナルに着いた。ここから乗り換えがあるのが玉にキズ。
ターミナルはまた不親切極まりない。
何の案内標識もなく、広いスペースが確保されているのに、全ての行き先が一箇所で扱われている。「ひめゆりの塔へ行きたいのだが」と訪ねたら、「そこはうちのバスじゃないよ」と言われた。同じ建物でバス会社を異なって事務所を使用しているようだが、そういうモノの言い方はないだろうよムキー
人に聞くのが馬鹿らしくなったので、ベンチで座っていた。ガイドブックを見て、それから時刻表を見たら、ひめゆり方面行きは1時間に1本しかないぐすん
何てこった? 結局20分くらい待ってバスが来た。
一方那覇からのバスは10分ごとに到着するので、俺のような観光客も数人だんだんターミナルにたまっていった。
バスに乗った。
バスは糸満市街地を抜けて、辺りがサトウキビ畑に荒地に海に住宅が混在する風景に変わっていった。ここが昔、鉄の雨が降り注ぎ、日本唯一の地上戦のあった舞台だとは想像できない。
のんびり穏やかな風景が流れてくる。
車もさほどすれ違わない。15分くらいバスは走って、「ひめゆりの塔」バス停に着いた。
道路にはおみやげ屋やドライブインも数店あって、観光地っぽい。
それなりに観光客も着ているようだ。
「そこのお兄さん(と言われた(笑))、花をお供えしてちょうだいな」
とオバァはいきなり俺に花を持たせ「はい、300円!」とのたまった。
あっけにとられた俺は、断る間もなく、金を払ったびっくり!
恥めてのおきなわ…33

花を手にした俺は(呆)、ひめゆりの塔の敷地内に入った。
塔は道路から入ってすぐにある。たくさんの人が献花をし、祈りをささげていた。
旅行会社のツアー客であろうか? 年配の人の姿が目立つ。
ガイドさんが熱心に説明し、それを皆聞き入っている。俺もドサクサに紛れて
その輪の中で説明を聞いていた。
数分聞いた後で、ひめゆり平和資料館も併設されていたので、見学した。
入場料は300円で、良心的だ。後で知ったことだが、この資料館も開館は意外に
新しく沖縄返還後であることを知った。
冷静に考えれば、反戦施設をアメリカが認めるわけがない。
資料館は女学生たちの悲劇の体験が生々しく迫ってくる。
とても正視できないものだ。でも向き合うことが必要だ。
詳細ははぶきたいが、戦争の名のもとに、どれだけ罪のない人が犠牲になっていったのだろう。
200名以上の生徒が亡くなっていったのだ。
生徒たちの遺品や手紙、顔写真が飾られていた。中には名前しかわからず写真掲載のない人、年齢すらわからない人、亡くなったのか否かわからない人も居るようで、
その写真を眺めていたら、「ああ、これは知覧の特攻平和会館と同じだね」と
感じて、また複雑な思いになった。ぐすん
恥めてのおきなわ…33


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Posted by ポンコツ34@那覇 at 20:50│Comments(0)沖縄旅日記
 
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