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2006年09月24日

また多良間か? たらまー18

9月2日になった。多良間島二日目だ。
朝はいつものように頭が痛いぞ。ぐすん
軽く朝ごはんを食べ、部屋でテレビテレビを見ている。
8時ごろ早くも携帯が鳴った。師匠からだった。
9時ごろ迎えにいくから待っていなさいとのことであった。
ボーッとしながらテレビを見る。チャンネルは内地よりいくつか少ないようだ。
めざまし土曜日を見ながら時間を過ごす。
9時前になったので部屋を出て宿の前で待つこと数分。
軽トラックがやってきた。師匠だけしか乗っていなかった。
「ポンコツ君、今日はかっこうバッチリだね。キビの植え付け、去年もやったからわかるね。さあ参りましょう!」
畑へと向かう。しかし、昨年植えつけした場所のほうとは違った場所へ車が向かっている。
消防署の脇を過ぎ、ところどころにフクギ並木を見ながら、車は島の西側へと走ってるようだ。
キビ畑にやってきた。既に中年の男たちが数人作業をしている。
去年お会いした「色黒の中年男」もいるではないか! 懐かしいね。
車を降りる。自分は先に作業している男たちに「こんにちは! 今日はよろしくお願いします」と声をかける。
中学生の男の子だろうか? ジャージ姿で黙々とキビの葉っぱをむしり取っている。

「ポンコツ君、ここに刈り取ったキビがあるでしょう。この葉っぱをむしり取っていってください。お手本を見せます。こうやってやるんだ」
師匠は、2メートル近くまで育ちながらも切り取られたサトウキビを手に取り、青い葉っぱの部分をむしり取っている。
素人考えだと、ラッキョウみたいに全部無くなってしまうんじゃないか? って思うのだが、竹の伐採に近いイメージだ。
これならそんなに難しくない。
「ポンコツ君、立ったままで作業すると疲れるだろう。みんなを見なさい。座ってやってるだろう。そこらにあるものをイスにしなさい」
発砲スチロールを細工したイスに座って作業をした。
天気は曇りだ。曇り雨がいまにも降りそうな感じ。しかし、それでも亜熱帯の気候を見くびってはいけない。
あっという間に汗が噴出し、全身がびしょびしょになった。
そのうち、軽車で美和子ママと夢ちゃんもやってきた。
ふたりとも、黙々と作業をしている。
夢ちゃんは、体格もよく眉毛を沿っているせいか、怖いヤンママってな風貌なのだが(笑)、
小さいころから畑作業を手伝っているからか、慣れた手つきで葉っぱをむしり取っている。
10時になった。どこからともなく「休憩だぞ」との声がかかり、みんな一箇所に集まった。
ビールオリオンビール缶を飲む者もいれば、ウーロン茶もいる。お菓子をぼりぼり食べる者もいれば、
立ちションをしにいく者まで。
「お宅は渡嘉敷さんとどういう関係?」
地元の多良間人が声をかける。
「僕の友人が多良間島に一時住んでいまして、それで知り合いました」
って感じで会話に加わった。
ドラゴンフルーツ食べたことあるかい? おいしいよ」
と、去年も一緒だった色黒の中年男がドラゴンフルーツを僕に差し出した。
おそるおそる手に取った。あれ? 皮がやわらかいね。びっくり!
見た目から、触ったら手が痛くなるだろうな…ってなイメージだったのに、このブニョってした感覚が不思議だったな。
「皮を剥いて食べるんだ。すぐ剥けるさ」
皮を剥いていく。すると黒いゴマのような種がたくさん入った、透明な果肉に出会った。雑誌では赤い果肉だった気がしたが。
「そのまま食べてごらん」
言われるまま、果肉をしゃぶってみる。あれ? 意外に味が無いな。
口当たりは良いのだが…。
まあどんどん食べてみよう。うん、この種は歯ざわりがこりこりしておいしいね。
最後まで平らげた。不思議な味だったね。

再び、作業が再開した。みんな黙々と働いている。
それなりに分担作業のようだ。
2メートル近くまで育ったキビを、草刈機で切り取る男が2名。切り取られたキビは数箇所にまとめられる。
そこに俺とか、夢ちゃんとかがまとまったキビの葉っぱをむしっていく。
葉をむしり取られ、「裸」になったキビの茎を、今度は師匠とか数名で、だいたい四等分していく。
等分されたキビの茎が、「苗」として再び多良間の大地に植えられるのだ。
誰のトラックだろうか? 拡声器を取り付けてあり、そこから大音量でラジオを流してくれている。
このおかげで、時間もわかるし、気も紛れて、作業が思ったより辛くなく過ごせたのであった。
お昼になった。みんな一旦撤収のようだ。


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Posted by ポンコツ34@那覇 at 09:51│Comments(0)多良間島
 
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