2007年03月10日
もう多良間か? たらまー8
掘っ立て小屋に着いた。すっかり自分の多良間島ツアーでは
おなじみの場所になりつつある(笑)。
「ポンコツ君、一昨年に植えたキビもほら、もう刈り取ってるよ」
「師匠、植え付けが失敗してなくて良かったです
」
ぼろ軽トラックを小屋の前に停めた。
「ポンコツ君、あっちの畑は去年の夏に加勢してもらったね。ノニを植えたんだ。ノニは漢方の成分になるから重宝されてけっこう高い値で売れる(笑)」
「自分が、石ころを拾ってた畑ですね」
師匠が小屋を開けると、去年来たときにはなかったトラクターが置いてあった。
新品に近いのか? けっこうボディがキレイだ。
「師匠? トラクター買ったんですね。高かったんじゃないですか?」
「これは中古だけどね、それなりの値段がしたよ。これのおかげで作業がはかどるよ」
師匠はトラクターのエンジンをかけ、小屋の外へ出したが、でもエンジンを切ってしまった。
「ポンコツ君、これからこの小屋を掃除することにする。中を見て御覧なさい。余計な物がいっぱいあるし、整理整頓してないから、どこに何があるかわからなくてね。たまには良いだろう」
農作業をすると思っていた自分は、なんか拍子抜けだ。
「このイスを出しなさい、この机を出しなさい。肥料を一旦外で出しなさい…」
と師匠は次々に指示をだし、自分はこまねずみのように動くだけ。
小屋を見渡すとハンガーにヤッケが掛けてある。
「ああ、ポンコツ君。これはモネ君が着ていたヤッケだね。いつかモネ君は多良間島に帰ってくるだろうから、捨てずに置いてあるのだよ」
ポツリと師匠がつぶやいた。
「モネ君、島に戻ってくれば良いのにねえ…」
師匠の背中がやけにさびしく見えたのであった。

おなじみの場所になりつつある(笑)。
「ポンコツ君、一昨年に植えたキビもほら、もう刈り取ってるよ」
「師匠、植え付けが失敗してなくて良かったです

ぼろ軽トラックを小屋の前に停めた。
「ポンコツ君、あっちの畑は去年の夏に加勢してもらったね。ノニを植えたんだ。ノニは漢方の成分になるから重宝されてけっこう高い値で売れる(笑)」
「自分が、石ころを拾ってた畑ですね」
師匠が小屋を開けると、去年来たときにはなかったトラクターが置いてあった。
新品に近いのか? けっこうボディがキレイだ。
「師匠? トラクター買ったんですね。高かったんじゃないですか?」
「これは中古だけどね、それなりの値段がしたよ。これのおかげで作業がはかどるよ」
師匠はトラクターのエンジンをかけ、小屋の外へ出したが、でもエンジンを切ってしまった。
「ポンコツ君、これからこの小屋を掃除することにする。中を見て御覧なさい。余計な物がいっぱいあるし、整理整頓してないから、どこに何があるかわからなくてね。たまには良いだろう」
農作業をすると思っていた自分は、なんか拍子抜けだ。

「このイスを出しなさい、この机を出しなさい。肥料を一旦外で出しなさい…」
と師匠は次々に指示をだし、自分はこまねずみのように動くだけ。
小屋を見渡すとハンガーにヤッケが掛けてある。
「ああ、ポンコツ君。これはモネ君が着ていたヤッケだね。いつかモネ君は多良間島に帰ってくるだろうから、捨てずに置いてあるのだよ」
ポツリと師匠がつぶやいた。
「モネ君、島に戻ってくれば良いのにねえ…」
師匠の背中がやけにさびしく見えたのであった。
Posted by ポンコツ34@那覇 at 20:57│Comments(0)
│多良間島