2008年07月27日
多良間経由宮古でコンクールか? たらまー15
エアコンもない、まさにボロと言ってふさわしい案内所で乗船手続きをする。
古びれたノートに名前と住所を書くのだが、みんなまともに書いていない(呆)。
このあたりも多良間のおおらかさが出ているな。
建物の外では、地元の中学生が10人程度だが、きちんと整列して先生の話を聞いている。
どうやら壮行会をしているようだ。
あだんの人が「宮古で陸上大会があるサー」って言っていたのは、これだったんだな。
話が終わって、拍手が聞こえてきた。
ポンコツ君は、遠巻きにその光景を見ては、リリーを抱っこしている。
この子、さっきから抱っこを求めてくる。
2年前に来たときは、男の子と間違えて大ひんしゅくを買ったが、
今は3歳になったのかな、女の子らしくなってきたね。
「あら、リリー? パパに抱っこしてもらってるね」
多良間の人は、どうやら俺をパパだと思っているらしい。
「リリー、おじさんは(俺のこと)疲れたから抱っこおしまいね」
って何度も言ったけど、リリーはすっかり甘えちゃって、ちっとも
ポンコツのそばを離れない。
結局、乗船してもだね。
うーん、この子確か、本当のパパのことはほとんど知らないはずなんだな。
その事情は詳しく知らないし、ここで書くわけにもいかないだろうが、
ポンコツ君を一瞬、パパって思ってくれたのかな…。

2時半になって、定刻通りにフェリーが出航した。
思ったより、多良間からも乗客が多い。
船内のシートに腰掛ける。
この場でもリリーはポンコツに抱っこされたままだ。
すると、師匠が「リリー、ねんねしましょうね。ポンコツ君から離れなさい」
リリーはすっかり俺が気に入ったみたいで、愛くるしい笑顔をポンコツに向ける。
数分経って師匠はさすがにしびれを切らしたのか、リリーを強引に自分の元へ引き寄せ
「リリー、いつまで甘えてるの? みんなちゃんと自分の席に座っているでしょう! この人(俺のこと)
あなたのパパですか!
」
とリリーを叱りつけた。
リリーは、泣き出してしまい、船内に泣き声が響いて、これぞ寝た子を起こしたようなものだな。
「師匠、別に自分は良かったですけど」
と言ったが、師匠は「ポンコツ君、少し昼寝しましょう」と
言い、いびきをかき始めた。
自分は寝る気はなかったので、デッキへ繰り出した。
美しい多良間島は視界から離れていく。
“また来年だな、多良間”

古びれたノートに名前と住所を書くのだが、みんなまともに書いていない(呆)。
このあたりも多良間のおおらかさが出ているな。
建物の外では、地元の中学生が10人程度だが、きちんと整列して先生の話を聞いている。
どうやら壮行会をしているようだ。
あだんの人が「宮古で陸上大会があるサー」って言っていたのは、これだったんだな。
話が終わって、拍手が聞こえてきた。

ポンコツ君は、遠巻きにその光景を見ては、リリーを抱っこしている。
この子、さっきから抱っこを求めてくる。
2年前に来たときは、男の子と間違えて大ひんしゅくを買ったが、
今は3歳になったのかな、女の子らしくなってきたね。

「あら、リリー? パパに抱っこしてもらってるね」
多良間の人は、どうやら俺をパパだと思っているらしい。

「リリー、おじさんは(俺のこと)疲れたから抱っこおしまいね」
って何度も言ったけど、リリーはすっかり甘えちゃって、ちっとも
ポンコツのそばを離れない。
結局、乗船してもだね。
うーん、この子確か、本当のパパのことはほとんど知らないはずなんだな。
その事情は詳しく知らないし、ここで書くわけにもいかないだろうが、
ポンコツ君を一瞬、パパって思ってくれたのかな…。

2時半になって、定刻通りにフェリーが出航した。
思ったより、多良間からも乗客が多い。
船内のシートに腰掛ける。
この場でもリリーはポンコツに抱っこされたままだ。
すると、師匠が「リリー、ねんねしましょうね。ポンコツ君から離れなさい」
リリーはすっかり俺が気に入ったみたいで、愛くるしい笑顔をポンコツに向ける。
数分経って師匠はさすがにしびれを切らしたのか、リリーを強引に自分の元へ引き寄せ
「リリー、いつまで甘えてるの? みんなちゃんと自分の席に座っているでしょう! この人(俺のこと)
あなたのパパですか!

とリリーを叱りつけた。
リリーは、泣き出してしまい、船内に泣き声が響いて、これぞ寝た子を起こしたようなものだな。

「師匠、別に自分は良かったですけど」
と言ったが、師匠は「ポンコツ君、少し昼寝しましょう」と
言い、いびきをかき始めた。

自分は寝る気はなかったので、デッキへ繰り出した。
美しい多良間島は視界から離れていく。
“また来年だな、多良間”

Posted by ポンコツ34@那覇 at 07:15│Comments(0)
│多良間島