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2010年03月24日

多良間に居るのか? たらまー20

「はい、ポンコツ君。次は難関だね、興那武岳金兄小(ゆなんむだきかぬすうざがま)をやってみましょう。出来るよね?」
「1番だけなら…」
と言いつつも、顔がだんだん引きつってくるなあ。がーん
でも、“やっと俺もこの難曲である、”興那武岳金兄小”まで指名してもらえるようになったかあ…”
ってな思いで一杯だ。
とりあえず1番を歌おう。
歌ってみて「ポンコツ君、三線三線は大丈夫そうだね。歌は気長に覚えなさい。発音は宮古民謡一の
難関だよ。すぐにできるもんじゃない。私の真似をしなさい!」
ってことで、師匠がイッキに7番まで歌い上げた。
〇〇××▲▲…、何を言っているのやら…。
「ポンコツ君、そんな怖気付かなくて良い。思ったよりは君はうまくできている」
ってわけで、稽古は続く。
「ポンコツ君、私は役場を辞めて、農業をやっているけど、役場を辞めたときはたくさん時間が取れて
稽古に精進できると思っていたけど、実際はその逆で、ものすごい忙しい。芸をもっと磨きたいのだが
誤算だった…。お恥ずかしい話だが、いまだに出来ない曲もたくさんある。君のこの工工四でもね、知らない曲もあるしね。
平良先生のようになるには、果てしなく遠いよぐすん
「師匠がそうおっしゃるのなら、私は一億光年遠いですね(笑)」
そんな感じで会話をしながら、「宮古豊年音頭」をふたりで歌う。
いつしかふたりとも、酒が止まり、約2時間くらいか? やっと元を取ったようだな。
「こんばんはあ…!」威勢の良い女の声。再婚した夢(仮名)だった。
子供のまりかやリリー、そして暗男との間に生まれた3人目の男の子の赤ちゃんが一緒だ。
ケバイヤンママだったころの夢の面影はすっかり消えていて、ママらしさがにじみ出ている。
暗男もいっしょだ。何もしゃべらず黙って入っていた。嗚呼、居たのか…(呆)。

ここで、師匠や美和子ママと改めて乾杯。ビールジョッキ適当にしゃべって飲んでで時間が過ぎてゆく。
師匠がポツリと言った。
「今日は君は疲れているだろう。私は明日かぼちゃの集荷だから、君には休暇を与える(笑)。
ゆっくり休むなり、多良間観光を楽しむが良い」
多良間観光? もう行く場所もないのだが…と言いたかったのだが。
「わかりました。お言葉に甘えます。三日酔いだと思うので、ゆっくり寝ます」
「ポンコツ? 私も明日は仕事だ。明日の晩も飲むよ!あかんべー」とママからの伝言を背中に聞いて
宿へ戻ることにしよう。おやすみなさい。
多良間に居るのか? たらまー20



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Posted by ポンコツ34@那覇 at 22:14│Comments(0)多良間島
 
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