てぃーだブログ › 沖縄にとろける › 多良間島 › 多良間へ行くのか? たらまー18

2006年02月07日

多良間へ行くのか? たらまー18

トラックは島の東側を北へ向かっている。モネが季節労働している製糖工場も見える。多良間へ行くのか? たらまー18

「今年の冬はほんとここでヒドイ目に遭ったよ。こき使われてね(`´メ)でも金が良かったからね、我慢したさー! 最終日は27時間労働だよ(苦笑)」
今の時期工場は休業中で、サトウキビの収穫が始まる来年から操業をするらしい。
「この時期だけ工場で働いてあとは何もしないって人も多いよ。ただでさえ就職ない沖縄本島で、しかも多良間島だし。俺より年上の人でもプータローがごろごろ居る。俺はまた来ないかって言われているんだ。昨年よりは楽なセクションに就けるみたいだし(笑)」
工場を過ぎ、沖縄電力の風力発電装置が見えたら、ほぼ島の一周だ。別のビーチ(ここも人はいない)でちょっと休憩し、八重山遠見展望台へ向かう。知り合いがいたようでモネは草むしりをしている人たちから声をかけられる。
「来週、八月踊りエイサーがあるでしょう? 観光客も多少来るだろうから、島全体でボランティアで掃除をしているんだよね」
八月踊りは、国の重要無形文化財にも指定されている豊年祭である。島全体がこのときはひとつになって盛り上がるそうなのだが…。
展望台に上がる。どことなく釜石の観音様の展望台や犬吠埼を思い出すねえ(苦笑)。
島全体が見渡せる。どこまでも平坦で、果てしなく続く青い空…だったら良かったが多少雲が出てきて、もやがかかってる感じ。海もさっきにくらべたら多少荒れてきたようだ。リーフに激しく波が当たってはくだけ散っている様子が見える。
「祭りの時だけはひとつになるんだ、この島は(苦笑)。選挙のときは真っ二つに割れるからねえ(呆)。」
「けっこう大差ついたんだよな? 集落で分かれるのか?」
「いや、そうじゃない。もう好き嫌いなもんさー」
一目ぼれして住み着いた多良間島だったが、モネは選挙での人間模様に疲れムキー、この島を離れる決意を前からしていたようだ。
俺も、だからこそ、「最初で最後の多良間島」を感じるためにやってきたんだ。
「この島は大好きだよ。特に子供たちの健気な笑顔ニコニコは最高サー(^^)」


同じカテゴリー(多良間島)の記事

Posted by ポンコツ34@那覇 at 20:06│Comments(2)多良間島
この記事へのコメント
今日の「会話」、大筋そのとおりなのだが、やや受け止め方に誤解が生じていたようだ。当方の話し方にも問題があったかもしれない。
選挙で島が割れる、それも多様なる島の顔容を成す、重要なファクターだろう。確かに渦中にて翻弄されていた時は、哀しくなる事も多々あったが、それはあくまでも、個人的事象レベルでの事。その事で島全体への嫌悪感・失望感を徐々に募らせた、という事ではない。不遜な言い方かもしれないが、島の人々の生々しくもどこか熱い生き様、というものに接する事が出来た、悩ましくも忘れがたき日々だった。それは「島が一つになった」八月踊りを観た時にも同様に感じた事だ。
静謐な雰囲気漂う集落に、たぎるような生命力が溢れる島、多良間。やはり魅力的だ。
Posted by 登場人物 at 2006年02月07日 22:12
デフォルメして書いたとはいえ、誤解を招く表現でした。
これを読んだ不特定少数の人が不快にならないように今後は、
気をつけたい。
自分にとって、島の印象が良かったことに変わりはないです。
Posted by ポンコツ at 2006年02月08日 16:10
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。