2007年07月10日
この道を行けば、那覇へ宮古へ…13
ゆまちゃんのそばには、何故だかまりかちゃんの姿もあって
、
もちろん師匠も居る。
ほか、多良間からのお弟子さんも2名居た。
お弟子さんといっても、男性で俺より年は上のようである。
「ポンコツ君、これから(平良)重信先生に最終チェックをしてもらいます。いつものとおりやれば大丈夫だ」
と、師匠は何気に言っているが、宮古では知らない者がいないであろう、あの宮古民謡の第一人者たる重信
先生の前で唄三線とは…。
頭が割れる思いだ。
本来なら、もう会えないと思っていたゆまちゃんとの再会を喜びたいところだが…。
女好きのポンコツも、そんな余裕は全くない。

研究所にみんなで入る。
ほかの研究所の人だろうか? 女の子(高校生?)がステージで歌っている。
5,6名生徒たちが来ていて(見た感じ、中学生や高校生のよう)、みなステージに
注目している。
歌い終わるたび、白髪のオジイこと重信先生がアドバイスをしている。
渡嘉敷師匠は、重信先生に挨拶している。
「渡嘉敷先生の生徒さんは、みんな多良間かい?」
「いえ、今回は鹿児島からも来てますよ」
「そうですか? グローバルだね。明日の出場者は名古屋からの人たちも居るようです。ゆまちゃんの最高賞、
楽しみですよ」
ってな会話が聞こえる。そうか、ゆまは最高賞を受験するのか…。
「ポンコツ君、何してるの? 君の出番もあるから三線
を準備しなさい!」
ケースから三線を取り出し、チンダミをする。
なかなか中弦が決まらない。
「演奏中はチンダミ控えて!」
重信先生に注意されてしまった。
ほかの研究所の人たちの出番が終わり、
「じゃ、次渡嘉敷先生の人たち」と声がかかる。
ゆまちゃんがステージに上がった。
師匠も伴奏として三線
持ってステージに居る。
多良間のお弟子さんに聞いてみた。
「宮古のコンクールは、ああやって師匠が伴奏をヘルプするのです」
なるほど?
ゆまが三線
を弾き始めた。
曲は「多良間しゅんかに」である。
師匠も横で一緒に三線を弾いている。
「まい どぅ ゆー まー …
」
相変わらずゆまちゃんの声は艶があって、美しい。
しかも、声に女の色気が出てきたようだ。
三線もばっちり。
ギャラリーの生徒たちも黙ってステージに注目している。
唄が終わった。
どこからともなく拍手が沸き起こった。
「拍手はしなくて良いですよ。明日が本番だから(笑)」
と師匠が突っ込みを入れているが、師匠もどことなく嬉しそうだ。
ゆまの実力を見せ付けた…っていう、師匠の誇りのようなものが伝わってきた。
ゆまは愛想を振りまくこともなく、ステージを降りた。
“最高賞は確実だな、ゆまは”
ゆまちゃんが、遥か遠くの存在になってしまったようで、
自分は一抹の寂しさを覚えた…。

もちろん師匠も居る。
ほか、多良間からのお弟子さんも2名居た。
お弟子さんといっても、男性で俺より年は上のようである。
「ポンコツ君、これから(平良)重信先生に最終チェックをしてもらいます。いつものとおりやれば大丈夫だ」
と、師匠は何気に言っているが、宮古では知らない者がいないであろう、あの宮古民謡の第一人者たる重信
先生の前で唄三線とは…。
頭が割れる思いだ。

本来なら、もう会えないと思っていたゆまちゃんとの再会を喜びたいところだが…。
女好きのポンコツも、そんな余裕は全くない。

研究所にみんなで入る。
ほかの研究所の人だろうか? 女の子(高校生?)がステージで歌っている。
5,6名生徒たちが来ていて(見た感じ、中学生や高校生のよう)、みなステージに
注目している。
歌い終わるたび、白髪のオジイこと重信先生がアドバイスをしている。
渡嘉敷師匠は、重信先生に挨拶している。
「渡嘉敷先生の生徒さんは、みんな多良間かい?」
「いえ、今回は鹿児島からも来てますよ」
「そうですか? グローバルだね。明日の出場者は名古屋からの人たちも居るようです。ゆまちゃんの最高賞、
楽しみですよ」
ってな会話が聞こえる。そうか、ゆまは最高賞を受験するのか…。
「ポンコツ君、何してるの? 君の出番もあるから三線

ケースから三線を取り出し、チンダミをする。
なかなか中弦が決まらない。
「演奏中はチンダミ控えて!」
重信先生に注意されてしまった。
ほかの研究所の人たちの出番が終わり、
「じゃ、次渡嘉敷先生の人たち」と声がかかる。
ゆまちゃんがステージに上がった。
師匠も伴奏として三線

多良間のお弟子さんに聞いてみた。
「宮古のコンクールは、ああやって師匠が伴奏をヘルプするのです」
なるほど?
ゆまが三線

曲は「多良間しゅんかに」である。
師匠も横で一緒に三線を弾いている。
「まい どぅ ゆー まー …

相変わらずゆまちゃんの声は艶があって、美しい。

しかも、声に女の色気が出てきたようだ。
三線もばっちり。
ギャラリーの生徒たちも黙ってステージに注目している。
唄が終わった。
どこからともなく拍手が沸き起こった。

「拍手はしなくて良いですよ。明日が本番だから(笑)」
と師匠が突っ込みを入れているが、師匠もどことなく嬉しそうだ。

ゆまの実力を見せ付けた…っていう、師匠の誇りのようなものが伝わってきた。
ゆまは愛想を振りまくこともなく、ステージを降りた。
“最高賞は確実だな、ゆまは”
ゆまちゃんが、遥か遠くの存在になってしまったようで、
自分は一抹の寂しさを覚えた…。

Posted by ポンコツ34@那覇 at 20:20│Comments(0)
│宮古島