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2007年07月30日

この道を行けば、那覇へ民謡へ…24

師匠に注意され慌てて三線三線を取り出す。
「ポンコツさん、みんな廊下に居ますから」と柿鼻さんに言われ、控室を出る。
アナウンスが聞こえる。
「新人賞の方で、5番の方、16番の方…」って感じで。
「すいません。5番です」
「はい、もう出番ですよ、ここから動かないでくださいムカッ
アナウンスの人が持っていた進行表を覗き見すると、新人賞は30人近く受験するらしい。
けっこうな数だな。早めの順番で良かったな。
「1番から5番までの方は、これから中に入りますよ」
言われるまま、中に入る。
師匠も一緒だ。
ステージの裏側だ。私語も出来ない、ピーンと張り詰めた空気が支配している。がーん
まだ、普及奨励賞の番のようだ。
ちんだみをしようとすると、「ポンコツ君、もう三線触らないで」と師匠の声。
でも、このとき触っておけば良かったのよね。
時間は経ち、アナウンスが聞こえた。
「以上で普及奨励賞は終了します。ここで10分ほど休憩します」
何だ? 休憩かよ。すぐやってくれれば良いのに。がーん
おかげさまで緊張タイムが増えることとなった。
この間、他の出演者と雑談することもなく、沈黙だけが支配している。
他の出演者はほんと老若男女であるが、若くして民謡に目覚めた人、俺のようにやや遅れてきた人、
島人として生活の一部に民謡が染み付いている人…等、幅が広い。
民謡は、三線は、決して一部の人の特権じゃなく、民の歌であるから、
いろんな人が居て当然なのだって気がする。
例えば、俺が正統派で、あいつは反主流派だとかいう議論はナンセンスであるね。
さて、新人賞が始まった。刻々と出番が迫ってくる。
「ポンコツ君、緊張してるかね? ゆっくり弾くことだけを考えなさいおすまし
師匠の最後のアドバイスである。
「それと、演奏は間違えたって良い。最初と最後のお辞儀を忘れないでね」
4番目の人の演奏が終わった。いよいよ“大舞台”だな。ベー
この道を行けば、那覇へ民謡へ…24


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Posted by ポンコツ34@那覇 at 19:29│Comments(0)宮古島
 
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