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2007年08月09日

この道を行けば、那覇へ宮古へ…31

最高賞は17名がエントリーしていた。
1番目から11番目までの方はみんな、「伊良部とーがに」を選曲していた。
宮古民謡の傑作で難易度も高いこの曲、もちろん、俺は出来ない(笑)。
三線三線はそんな難しくないのかもしれないが、とにかく歌、そして息継ぎの
難易さは、沖縄・八重山ひっくるめても上位にくるのではないか?
案の定、出演者の多くが、この歌に大苦戦しているようだ。ぐすん
中には、聞いている自分たちのほうが辛くなるような…場面もあって、
まだ最高賞には早いのでは? ってなことも思ったりもした。
途中、50歳くらいの男性が、伴奏なしで(つまりひとりで)伊良部とーがにを
歌ったが、その人はさすがに会場の空気が一変するくらいうまかった。ニコニコ
(もちろん、合格だった)

12番目は、ゆまちゃんの出番だ。
アナウンスが「エントリーナンバー12番、渡嘉敷ゆまさん。歌は“多良間しゅんかに”です」
と告げたとたん、会場がややざわめいた。びっくり!
今までの出演者が、どちらかといえば中高年の男女ばかりだったからだ。
そこにムイチャー姿の背の小さな少女が出てきたこともあるだろう。
“あの親子が多良間の…”なんてうわさ話も耳に聞こえてきた。
うーん、渡嘉敷ファミリーは有名なんだね。
ゆまちゃんが、自分の前で歌ったように、名曲「多良間しゅんかに」の歌持ちを
弾き出した。やや緊張があるようだ。
後ろには師匠が伴奏している。がんばれ、ゆま。ラブ
「まいー どぅ ゆー まー んずうー…」と歌うゆま。
その声の美しさにまた会場ざわめく。
「ぼうず がまー しゃーきー よー…」と、歌うゆま。
歌詞間違ったね。自分は気付いた。がーん
ゆまも間違いに気付いたようだ。そこで修正しようと焦ったのか、
なんと歌が止まってしまった。
師匠のほうを向きながら「あっ、間違えた!びっくり!」と言ってしまったゆま。
審査員の先生方もがっかりしている様子が伺える。
特に、ゆまちゃんをプッシュしてきた重信先生の落胆ぶりときたら…。
しかし会場のお客さんは暖かい。
ゆまちゃんが歌詞を忘れた部分から、みんな歌を口ずさみはじめたのだ。
手拍子も起こった。びっくり!
ゆまも気を取り直して、その後は間違えもせず無事「完走」した。
この道を行けば、那覇へ宮古へ…31

最高賞の課題曲は、「伊良部トーガ二」「多良間しゅんかに」「内寝間のなかがま(座敷用)」そして、
「みるく世」であった。
ほとんどの人が伊良部とーがにを選曲していたが、一番最後の出演者は
けっこうきれいな女性の方で 「内寝間のなかがま(座敷用)」
を見事に歌いこなしていた。
この人も合格だったね。おすまし
最高賞は17名の受験だった。
全員の審査が終わった。発表はしばらくしてからアナウンスするという。
ホールの外へ出た。
夢や子供たちと一緒にゆまちゃんが居た。
「ポンコツ? 私どこで間違えてた?」
「ぼうず がまー しゃうきー よー、だよ。あそこは、みつー がーまー かーらーよー、だろ。
しれっとして歌えば良かったのに…」
「そう、そこだったんだ…ベー
これが、大人だったら、間違えも平然と出来るのであろうが…、やっぱりそこは子供なんだな。
そして、これがこのツアー最初で最後のゆまちゃんとの会話だった…。ぐすん


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Posted by ポンコツ34@那覇 at 21:03│Comments(0)宮古島
 
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