2008年08月02日
多良間経由宮古でコンクールか? たらまー16
デッキでしばらくボーッと海を眺めてから、客席に戻り寝ることにした。
師匠もふたりの孫たちも寝ている。
宮古までは約2時間の船旅だ。自分も寝ようと思ったら、師匠が目を開けた。
「ポンコツ君、用意はいいかね? そろそろ稽古をしよう。三線
を準備しなさい!」
孫たちはそのまま寝かせておいて、自分は三線を2本用意し、デッキへ向かった。
師匠もあとから付いてきた。
「ここで弾くのですか?」
「そうです。恥ずかしがっている場合ではありません! 去年受けた池海さんもここでの特訓が結果に出ました。
がんばりましょう」
「わかりました」
「では、“とうがにあやぐ”歌いなさい!」
三線持って歌持ちから弾き始める。
1番、2番と歌った。
「そのまま続けて1番を歌いなさい」
「はい、2番も続けて、また1番へ戻りなさい」
昨日、壺川さん宅での稽古のやり方で続いていく。
多少、波も出てきて、フェリーが揺れる。波音や航行音で声も三線もイマイチ聞き取りにくい。
「ポンコツ君、ちょっとクセを直そうかね。こうやって弾くと良いよ。見ていなさい」
師匠が気が付いた点を指摘してくれる。いつもの大ボケかます師匠はそこにはいない。
「今の点を注意してもう一回やってみなさい」
再び“とうがにあやぐ”を歌い始める。師匠も一緒に歌ってくれている。
3回くらい1番2番の往復が続いて、再び止まった。
「大丈夫だろう、明日は。あと“豆が花”もやってみようか? 歌いなさい」
“豆が花”を歌う。ここでも3回くらい1番2番の往復が続いた。
「こっちでも大丈夫だね。じゃ、次はクイチャーやってみるか? 練習してるでしょう?」
「はい、三線は何とか弾けますが」
“クイチャー”をやってみる。しかし、これは歌詞も難しく、三線もまだ完璧じゃないから
間違えまくりだ。
「これは課題曲じゃないから気にするな。これから稽古に力を入れなさい。こうやってやるんだ。見ていなさい」
と言って、師匠がクイチャーを弾き始めた。
三線は力強く、歌は発音も音程も完璧である。でも、師匠のプレイからは余裕が感じられる。
「三線は、まあ絃を1本1本はじいても良いけど、歌持ちだけはね複数の絃をはじいているのさ。
これだと力強く感じるでしょ?」
確かに、師匠の弾く歌持ちは六線を弾いているような感覚を受ける。
「まあ、これもしっかり練習してみなさい。そろそろ下船の準備をしよう」
気が付けば伊良部島が近くに見え、遥か彼方には宮古の姿が。
そして、あれは伊良部大橋の工事現場? も見える。
“やっと宮古に来たな。そして明日は本番か? がんばるか”
って思う気持ちと“港にゆまちゃん来てるかな?
”という
いつもの不純な気持ちのポンコツ君が居るのであった。

師匠もふたりの孫たちも寝ている。

宮古までは約2時間の船旅だ。自分も寝ようと思ったら、師匠が目を開けた。
「ポンコツ君、用意はいいかね? そろそろ稽古をしよう。三線

孫たちはそのまま寝かせておいて、自分は三線を2本用意し、デッキへ向かった。
師匠もあとから付いてきた。
「ここで弾くのですか?」
「そうです。恥ずかしがっている場合ではありません! 去年受けた池海さんもここでの特訓が結果に出ました。
がんばりましょう」
「わかりました」
「では、“とうがにあやぐ”歌いなさい!」
三線持って歌持ちから弾き始める。
1番、2番と歌った。
「そのまま続けて1番を歌いなさい」
「はい、2番も続けて、また1番へ戻りなさい」
昨日、壺川さん宅での稽古のやり方で続いていく。
多少、波も出てきて、フェリーが揺れる。波音や航行音で声も三線もイマイチ聞き取りにくい。

「ポンコツ君、ちょっとクセを直そうかね。こうやって弾くと良いよ。見ていなさい」
師匠が気が付いた点を指摘してくれる。いつもの大ボケかます師匠はそこにはいない。
「今の点を注意してもう一回やってみなさい」
再び“とうがにあやぐ”を歌い始める。師匠も一緒に歌ってくれている。
3回くらい1番2番の往復が続いて、再び止まった。
「大丈夫だろう、明日は。あと“豆が花”もやってみようか? 歌いなさい」
“豆が花”を歌う。ここでも3回くらい1番2番の往復が続いた。
「こっちでも大丈夫だね。じゃ、次はクイチャーやってみるか? 練習してるでしょう?」
「はい、三線は何とか弾けますが」
“クイチャー”をやってみる。しかし、これは歌詞も難しく、三線もまだ完璧じゃないから
間違えまくりだ。

「これは課題曲じゃないから気にするな。これから稽古に力を入れなさい。こうやってやるんだ。見ていなさい」
と言って、師匠がクイチャーを弾き始めた。
三線は力強く、歌は発音も音程も完璧である。でも、師匠のプレイからは余裕が感じられる。
「三線は、まあ絃を1本1本はじいても良いけど、歌持ちだけはね複数の絃をはじいているのさ。
これだと力強く感じるでしょ?」
確かに、師匠の弾く歌持ちは六線を弾いているような感覚を受ける。
「まあ、これもしっかり練習してみなさい。そろそろ下船の準備をしよう」
気が付けば伊良部島が近くに見え、遥か彼方には宮古の姿が。
そして、あれは伊良部大橋の工事現場? も見える。
“やっと宮古に来たな。そして明日は本番か? がんばるか”
って思う気持ちと“港にゆまちゃん来てるかな?

いつもの不純な気持ちのポンコツ君が居るのであった。

Posted by ポンコツ34@那覇 at 07:05│Comments(0)
│宮古島