沖縄にとろける

タクシーで自分が泊まっている宿に戻ってきた。
空き部屋があったので、モネもチェックインした。
コインランドリーで洗濯物を洗い、ベランダで洗濯物を干す。
ここからは、平良港が見えて、すっかり自分のお気に入り場所になったな。
部屋に戻ったらゆまちゃんから携帯が鳴った。
「打ち上げはゆまの家でするから、ファミマで買い物してきてね」とのことだった。
モネに声をかけ、ふたりで出かけた。
モネと宮古島を歩くのもいつ以来だろうか？
っていうか、初めてだっけ？　もう記憶があいまいになるくらい、この島にも来ているのか…。
昨日は、ロックフェスティバルで人が多かったこの街も、今日は観光客がみんな帰ったようで、
意外にひっそりしている。
ファミマでビールや勘チュウハイ、おやつを買った。
ゆまちゃんからは、「５００円以上買うと抽選券が貰えるから、貰ってきてね」とのメッセージもあり、
たくさん買った（笑）。
モネと歩いているこの瞬間は、いつも自分が高校時代にタイムスリップするね。
１７、１８の頃は、まさか自分たちが４０になっても交流があるとは思っていなかったであろう。
そして交流の瞬間が宮古島であることもね…。
「ゆまちゃんのアパートは近いのかい？」
「確か、去年の記憶が残っていればここを曲がって…」
市街地から数分歩いただけだが、ここはひっそりしている。
宮古に限らず、いまや九州のどこでも見られる、シャッター通り沿いにアパートはある。
ここは時間が止まっているかのようだ。
「モネ、ママの車もあるし、ここで間違いないね」
階段を上がるとリリーのキャピキャピ声が聞こえてきた。